最も効果がある薄毛対策とその費用(後編)
日本毛髪科学協会の認定講師で毛髪診断士の けんぞう です。
今日もご覧になっていただきありありがとうございます。
今日も科学的根拠に基づいた育毛関連の情報をお届けしたいと思います。
目次
はじめに
昨日は、最も効果がある薄毛対策の前編として「最も効果がある薄毛対策」についてお話ししました。
テレビ、新聞、ネットで数多くの薄毛対策が宣伝されています。
しかし、
効果に科学的根拠のある薄毛対策を挙げるとすれば、
日本皮膚科学会が2017年秋に改訂した
男性型および女性型脱毛症における診療ガイドライン2017年版
が最も信頼がおけるでしょう。
その中で、
- 推奨A: 行うよう強く勧められる
- 推奨B :行うよう勧められる
としている薄毛対策は、現時点では有効性に最も信頼がおける薄毛対策といえるでしょう。
今日はその費用について考えたいと思います。
薄毛対策の費用は生涯で2,000万円?
少し前になるのですが、
ネット上で「AGAの薄毛対策の費用は生涯で2,000万円かかる」とい話題になったことがありました。
2,000万円といえば若いサラリーマンであれば4年分の年収にも相当する金額です。
2,000万円もかかるとする根拠は、
- 30歳頃からAGAクリニックで治療開始
- AGAクリニックの治療費は月3万円
- 85歳まで55年間治療を継続
という条件でした。
確かに、
3万円x12ヵ月x55年=1,980万円
ということで、計算上では確かに2,000万円になるのですが、、、。
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科学的根拠のある薄毛対策の費用
昨日お話ししたように、
日本皮膚科学会が薄毛対策として、
- 推奨A: 行うよう強く勧められる
- 推奨B :行うよう勧められる
としたのは、
推奨A | ミノキシジル外用 (リアップ、ジェネリック) |
推奨A | フィナステリド内服 (プロペシア、ジェネリック) |
推奨A | デュタステリド内服 (ザガーロ) |
推奨B | 低出力レーザー、LED |
推奨B | 自毛植毛 |
でした。
ミノキシジルによる薄毛対策の費用
ミノキシジルは大正製薬のリアップの有効成分です。
リアップは1999年に発売されて以来、6,000万本も売り上げた育毛対策の中では断トツトップです。
しかし、
今年の8月にアンファーがジェネリックを発売して以来、4ヵ月で7製品ものジェネリックが発売されました。
商品名 | 発売元 | 容量 | 価格(税込) |
リアップX5プラス | 大正製薬 | 60ml | 7,611円 |
メディカルミノキ5 | アンファー | 60ml | 7,800円 |
リグロ EX5 | ロート製薬 | 60ml | 7,560円 |
ミノアップ | 東和薬品 | 60ml | 7,612円 |
ミノゲイン | サンドラッグ | 60ml | 5,378円 |
ミノキシジルローション | 日本ジェネリック | 60ml | 7,560円 |
ミノファイブ | パピコム | 60ml | 5,378円 |
ミノグロウ | 岩城製薬 | 60ml | 5,378円 |
これらミノキシジル5%製剤の成分は全く同じで、用法用量も同じです。
臨床試験において育毛効果が確認されているのは先行品のリアップだけですが、
リアップとジェネリック7製品の効果はほぼ同じだといって良いでしょう。
気になる価格は、
- ミノゲイン
- ミノファイブ
- ミノグロウ
はリアップの3割安ですが、
他の4製品はリアップとほぼ同一価格です。
ミノキシジル5%製剤での費用は、
- 1ヵ月 : 7,000円
- 3ヵ月 : 21,000円
- 1年 : 84,000円
- 3年 : 252,000円
ということになります。
3年で25万円、10年で210万円、、、
チリも積もればで結構な金額になるのですね。。。
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クリニックでの育毛対策の費用
ミノキシジル(リアップ、ジェネリック)は一般医薬品ですから薬局で購入できますが、
- フィナステリド(プロペシア、ジェネリック)
- デュタステリド(ザガーロ)
は医療用医薬品ですから、医者の診察を受けて処方箋がなければ手に入りませんので、
皮膚科やAGAクリニックを受診する必要があります。
AGAクリニックでの薄毛治療の治療費はいくらくらいかかるのかでも書きましたが、
- ミノキシジル内服
- フィナステリド 又は デュタステリド内服
が基本で、
その他にクリニックによって様々な育毛効果があるとするローションや栄養剤のようなものが処方されるようですから、
クリニックによって費用に違いがあるようです。
数年前に岡村隆史がAGAクリニックに通院していると話題になったことがありますが、
この時は1ヵ月3万円とのことでした。
AGA治療は自由診療ですから健康保険がつかえませんし、
現在では、1ヵ月の治療費は40,000円位とみた方が良さそうですが、
治療開始時は、多くの治療薬を使うので治療費用はやや高く、
効果が出てくれば薬を減らすので治療費用は安くなる、
ということがあるようです。
平均3万円とすれば、
- 1ヵ月 : 30,000円
- 3ヵ月 : 90,000円
- 1年 : 360,000円
- 3年 : 1,080,000円
ということになります。
プロペシアは最も効果があるようですが、
- 効果が出るまで4~6ヵ月
- 治療を止めれば半年で元に戻る
そうですから、薄毛治療を開始して何年続けるかが問題ですね。
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ヘアマックスでの薄毛対策の費用
低出力レーザー照射による薄毛治療器のヘアマックスのことはもうご存じのはずですから説明を省きます。
私も使っているので参考にしてください。
詳しく読む ⇒ ヘアマックス
ヘアマックスにはいくつかのタイプがあります。
原理や機能は同じなのですが、
低出力レーザーの照射口数が異なるのです。
レザーの照射口の数と価格を3タイプで比較して見ると、
- 7レーザー照射口 : 38,400円 (8%デスカウント 35,328円)
- 12レーザー照射口 : 71,400円 (8%デスカウント 65,688円)
- 82レーザー照射口 : 108,900円 (8%デスカウント 100,188円)
と82レーザー照射口のタイプが最も高いのですが、
- 頭皮にまんべんなく照射できる
- 短時間で照射できる
- 両手がフリー
という特徴があるので、
私が使っているのは82レーザー照射口のタイプです。
自家植毛で薄毛対策の価格
日本皮膚科学会は自毛植毛も薄毛対策として推奨しています。
植毛しても再びハゲるんじゃないのか?
という心配もあるのですが、
最も効果がある薄毛対策とその費用(前編)で説明したように、
ハゲている人でも側頭部や後頭部の毛は残っており、その部分の毛髪を移植するので、
再びハゲるという心配はあまりないのです。
自毛植毛の費用は植毛する本数によって異なりますが、
おおむね、1,000~3,000本で大部分の薄毛はカバーできるようです。
植毛1本当たり100円程度で、
アイランドタワークリニックの広告塔である元競輪選手の中野浩一さんの場合も100円だったといわれていますが、
費用についてはこの「自毛植毛した芸能人の費用は」でも詳しく計算してみましたので参考にしてください。
自毛植毛の費用は、
- 1,000本 100万円
- 3,000本 300万円
ということになりますが、
これで生涯にわたって薄毛を気にしなくても良くなるとすれば安いと思います。
詳しく調べる ⇒ アイランドタワークリニックの無料カウンセリング
まとめ
いかがでしょうか。
日本皮膚科学会が推奨する、
科学的根拠がある薄毛対策は、
- 一般医薬品 :リアップ
- 医療用医薬品 :AGAクリニック
- 低出力レーザー : ヘアマックス
- 自毛移植
の4つの方法があり、概要は上に説明したとうりです。
費用も書きましたが、比較しやすいようにまとめてみました。
総費用(円) | ||||
1ヵ月目 | 3ヵ月 | 1年 | 3年 | |
リアップ | 7,000 | 21,000 | 168,000 | 252,000 |
AGAクリニック | 30,000 | 90,000 | 360,000 | 1,080,000 |
ヘアマックス | 108,900 | 108,900 | 108,900 | 108,900 |
自毛移植 | 2,000,000 | 2,000,000 | 2,000,000 | 2,000,000 |
- リアップやAGAクリニックでは短期の費用は少ない
- ヘアマックスや自毛移植は初期投資が大きい
という特徴があります。
しかし、
薄毛対策は半年や1年で終わるものではありません。
リアップもプロペシアも、使用を止めれば半年で元に戻ってしまうといいます。
長年にわたって使い続ける必要があるのです。
その点から考えれば、
コストパフォーマンスの良いのはヘアマックスが一番のようです。
さらに、
私と同じように妻と一緒に使用する
ということであれば費用はさらに半額になるのです。
いずれにしても、あなたに合った薄毛対策を直ぐに始めて下さい。
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