明治製菓ファルマが頭髪の再生医療で理研と提携

日本毛髪科学協会の認定講師で毛髪診断士の けんぞう です。

今日もご覧になっていただきありありがとうございます。

今日も科学的根拠に基づいた育毛関連の情報をお届けしたいと思います。

 

はじめに

頭髪の再生医療への新規参入が盛んですが、

また新しいニュースです。

明治ホールディングスのMeiji Seikaファルマが頭髪再生医療で理研と提携

今後、脱毛症を治療する製品などの開発に取り組むそうなのです。

頭髪の再生医療はこれでまた一段と加速しそうで期待が持てますが、

Meiji Seikaファルマと理研の頭髪の再生医療とはどんな技術なのかを調べてみました。

 

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明治製菓ファルマが頭髪の再生医療で理研と提携

日本経済新聞(2016/3/16 )によれば、明治ホールディングの製薬子会社、Meiji Seikaファルマは、再生医療分野で理化学研究所と提携したそうです。

今後、理研内に研究拠点を設置して、ヒトの頭髪を再生して脱毛症を治療する製品などの開発に取り組むとしています。

 

明治製菓ファルマは理研と頭髪の再生医療で提携しました

 

明治製菓は菓子を中心とする各種食品販売製造部門と、製薬事業部門として抗菌薬のトップメーカーとしての特殊な形態をを持つ会社だったのですが、

2009年同根企業である明治乳業と共同持株会社「明治ホールディングス株式会社」を設立し、2011年に製菓食品と一般医薬品部門は(株)明治に、医療用医薬品部門はMeiji Seikaファルマ(株)と事業再編をを行ったのです。

 

Meiji Seikaファルマの医療用医薬品部門では、高品質なジェネリック医薬品の供給を行っており、「スペシャリティ&ジェネリック・ファルマ」として多様な医療ニーズに応えていく方針を打ち出しています。

 

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理研の頭髪・再生医療

Meiji Seikaファルマのは、理研内に研究拠点を設置し、ヒトの頭髪を再生して脱毛症を治療する製品などの開発に取り組む計画ですが、共同研究の相手は、理研の多細胞システム形成研究センター器官誘導研究チームです。

多細胞システム形成研究センター器官誘導研究チームのリーダーは辻孝氏ですが、辻氏を中心とする研究チームでは、様々な器官のもとになる幹細胞から毛包原基という組織を作成し、毛を生やしたり、歯を作ったりする研究成果をあげています。

 

辻孝氏は、2014年まで東京理科大の教授を務めた方ですが、東京理科大学時代には、

  1. マウスのヒゲの毛包から上皮性幹細胞と毛乳頭細胞をとり出し
  2. 体外で培養して毛包まで分化させ
  3. 別のマウスの背中に移植

たところ、7割りのマウスで毛(ヒゲ)が生えて、1センチ程度まで成長し、その後んは生え替わったりし、周りの組織との親和性も確認されたと報告しています。

頭髪の再生医療で理研と明治製菓ファルマが提携

詳しく見る ⇒ 頭髪再生療による薄毛治療の展望

さらに、

理研に移ってからは、ネズミの体毛での実験で間葉系細胞と上皮系細胞の2種類の細胞を使って3次元的に毛包を作り出すことにも成功したと報告しており、この方法では毛母細胞が無くなったハゲたヒトでも頭髪の再生が可能だとのことです。

実用化は10年後とのことでしたが、Meiji Seikaファルマとの提携で研究が加速することを願っています。

 

理研と明治製菓ファルマの提携により頭髪の再生医療は加速する見込みだ

詳しく見る ⇒ サイエンスゼロ|再生医療で薄毛が治る

 

今回のMeiji Seikaファルマと理研の提携期間は3年間で、理研が施設を提供し、

Meiji Seikaファルマが研究資金を負担する契約ですが、製品化にこぎ着けた場合はMeiji Seikaファルマが理研からライセンスを受けてMeiji Seikaファルマが事業化を目指すそうです。

 

Meiji Seikaファルマは、ヒトの頭髪を再生して脱毛症を治療する製品などの開発に取り組むとしていますから大いに期待したいものです。

資生堂の頭髪の再生医療の事業化も2018年ともうすぐですが、再生医療製品は規制緩和で、通常の医薬品より少ない臨床試験で製造販売の承認が下りるようになったことから、多くの製薬企業の再生医療分野へ乗り出してくることが期待されます。

 

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