サイエンスゼロ|再生医療で薄毛が治る

日本毛髪科学協会の認定講師で毛髪診断士の けんぞう です。

今日もご覧になっていただきありありがとうございます。

今日も科学的根拠に基づいた育毛関連の情報をお届けしたいと思います。

 

はじめに

先日のNHKスペシャル・サイエンスゼロは、

毛髪の再生医療で薄毛を治療する研究の紹介でした。

再生医療による薄毛の治療ももうすぐ近い!

髪の毛は毛母細胞と毛乳頭細胞が作る

というテーマでした。

薄毛の再生医療は本当に進んでいる!

と実感する内容でした。

サイエンスゼロではそんな話でしたが、ご覧になりましたか?

ご覧になれなかったあなたのために簡単にご紹介しましょう。

 

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NHKサイエンスゼロ|薄毛の再生医療

2015年4月19日のNHKスペシャル・サイエンスゼロのテーマは、「細胞技術が毛髪再生を変える」でした。

現在、男性だけでも800万人のヒトが薄毛を気にしているそうですが、老若男女を問わずさまざまな理由で髪の毛に悩みを抱えている人は多いのです。

iPS細胞の研究に代表される再生医療の研究により様々な疾患の治療に明るい日射しが見えてきましたが、薄毛やハゲの治療においても再生医療の恩恵が受けられそうです。

4月19日のNHKスペシャル・サイエンスゼロでは薄毛治療における再生医療の現況と将来が紹介されましたので、

見逃したあなたのために、放送内容をご紹介したいと思います。

 

NHKサイエンスゼロ薄毛

 

 薄毛治療においても再生医療の研究がおこなわれています。

このサイトでも何回か再生医療についてご紹介しましたが、NHKの放送内容はそれら私が既にご紹介した記事と重複している部分も多く、このサイトはよくご覧いただいているあなたにとっては、放送を見逃してもさほど問題は無かったかと思います。

 

毛乳頭細胞を使った薄毛の再生医療

薄毛の原因については、特に男性の薄毛においては「男性ホルモン」の影響を挙げていました。それは、このサイトでは常に言っているのですが、「M字ハゲの原因はDHTだ」ということですね、、。

男性の薄毛はホルモンの影響

      ⇒ 若ハゲの育毛剤を選ぶ時の注意点

 

ですから、男性の薄毛を解消するためには、プロペシア薬用プランテルのような育毛剤で、DHTを抑えるのが第一なのですが、番組は再生医療ですから、ココは飛ばして、、、、

再生医療で薄毛治療

 

さて、男性ホルモンの影響で育毛活性が低下してしまうために、黒々とした髪の毛にまで成長せずうぶ毛状態でストップしてしまうのです。

さてDHTによって毛の成長が悪くなった人のうぶ毛をどのように育てるのか、、、ということが課題です。

 

再生医療で毛母細胞を作る

 

あなたもご存じのように、毛は毛根部の毛包にある毛母細胞の細胞分裂によって生み出されます。

 

髪の毛は毛母細胞と毛乳頭細胞が作る

 そして、

毛母細胞は毛乳頭細胞からの刺激を受けて細胞分裂を活発におこなっているのですが、毛の成長が悪くなっている人では毛乳頭細胞の活性が落ちて、毛母細胞を充分に活性化することができなくなっているのです。

 

毛母細胞を使って薄毛の再生

 そこで、

毛根が残っている後頭部などから毛乳頭細胞を取りだし、体外で培養増殖させ、それを再び薄毛の部分に注入するのです。

そうすることによって、注入されて毛母細胞は薄毛の人の毛根部に遊走して定着し、そこで毛母細胞を活性化する刺激物質を分泌して発毛を促進する、というわけです。

 

毛根鞘細胞で薄毛の再生医療

 

この方法について、あなたは既にご存じかもしれませんね、、、。

そうです、資生堂の毛髪の再生医療への取り組みのページでご紹介したので、あなたは既にご存じかも知れません。

     ⇒ 再生医療新法により資生堂の頭髪再生医療事業が加速化

 

 資生堂の薄毛の再生医療

 

資生堂はカナダのベンチャーと共同で開発を進めており、2018年には実用化する予定といわれていますが、番組でもこのことを紹介していました。

     ⇒ 毛髪の再生医療での薄毛治療も間近

 

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 毛包を再生する薄毛の再生医療

 さて、毛乳頭細胞を用いた薄毛の再生医療ですが、

自分の毛根部の毛乳頭細胞を増殖して自分の頭部に注入

が原則です。

他のヒトの毛乳頭細胞を注入すると拒絶反応を起こしてしまうのです。

ですから、毛根が全て無くなったヒトでは再生医療は行えないのです。

通常のハゲのヒトでも毛根が全くなくなることは無いのですが、抗癌剤などによる脱毛では毛根部の細胞が死んでしまいますので、毛乳頭細胞な無くなってしまうのです。

 

2種類の細胞で毛包を再生  

そこで、毛根まで再生してしまおう、、という再生医療です。

理化学研究所の器官誘導研究チーム・辻孝氏の研究グループが挑戦している方法です。

間葉系細胞と上皮系細胞の2種類の細胞を使って3次元的に毛包を作り出すのですが、ネズミの体毛での実験段階で、10年後の実用化を目指すとのことです。

この方法では毛母細胞が無くなったハゲの状態からでも頭髪の再生が可能です。

 

再生医療で毛包を再生

 

 iPS細胞を用いた再生医療

理研グループの研究は間葉系細胞と上皮系細胞の2種類の細胞を使って3次元的に毛包を再生するのですが、どのような細胞にでも分化する能力を持つiPS細胞を毛包細胞へ分化させようという薄毛の再生医療です。

これもすでのこのサイトでご紹介して、慶応大学の大山氏らの研究です。

 

iPS細胞を用いた薄毛の再生医療

      ⇒ 毛髪の再生医療での薄毛治療も間近

 

非常に興味深い研究ですが、現時点では1つの毛包を作る費用は100万円程度かかるそうですから、薄毛を治すには途方もない費用が掛かり現実的ではありません。

 

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薄毛の再生医療は間近

いかがだったでしょうか、、、

このサイトを良く訪れて下さっているあなたにとってはさほど新しい情報は無かったのでは無いかと思います。

資生堂の薄毛の再生医療はもうすぐ臨床試験が始まりまり、2018年には実用化ということですからもうすぐです。

実用可能となれば、現在、自家植毛やHARG療法などをおこなっている発毛クリニックでは実施するでしょう、、、。

問題は費用ですが、、

資生堂が頭髪再生医療の事業化に着手

再生医療も発展して欲しいのですが、男性の薄毛の原因は、ジヒドロテストステロン(DHT)が原因だということは明白なのですから、原因をシャットアウトする育毛剤を開発して欲しいものです。

番組の最後で言っていましたが、

癌の研究者は1万人以上いるそうですが、毛髪の研究者は数十人だそうです。

数は少なくても頑張って欲しいものです。

薄毛の再生医療は間近です

 

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