夏に有効な5つの薄毛対策とは
日本毛髪科学協会の認定講師で毛髪診断士の けんぞう です。
今日もご覧になっていただきありありがとうございます。
今年も科学的根拠に基づいた育毛関連の情報をお届けしたいと思います。
目次
はじめに
抜け毛が最も多い季節は秋です。
どうしてだか知っていますか?
夏に薄毛対策をしっかりやっていなかったからです。
夏にやっておくべき薄毛対策は5つあります。
夏に行うべき薄毛対策は5つ
髪の毛は10万本もあり、絶えず抜け替わっています。
1日に100本程度が抜け替わっているのですから、マクラに10本や20本の抜け毛がついていても心配ありません。
しかし、抜け毛の本数は季節によって変動し、抜け毛は秋に多いのです。
抜け毛の本数は、8月から増え、9月、10月、11月と抜け毛が増え、通常の月の1.5倍から2倍近い本数が抜けるのです。
これも、生理的な現象ですから余り気にすることはないのですが、夏に抜け毛対策をきちんとおこなわないと、これ以上に抜け、薄毛へとまっしぐらです。
夏は、あなた自身も『夏バテ』を感じているでしょうが、髪の毛も夏バテになるのです。
特に、髪の毛は体の中で最も代謝が激しいところですから、夏は髪にとって過酷な季節で、髪が傷んで抜け毛が増えるだけでなく、毛根の毛母細胞にダメージが蓄積して、細く弱い髪になりやすいのです。
夏に行う薄毛対策は、
- 紫外線を予防する
- 海水やプールの塩素から守る
- 頭皮を清潔にする
- クーラーの冷すぎに注意
- 睡眠を充分取る
の5つです。
この5つの薄毛対策は既に今までご紹介したことばかりですが、夏本番を前にして、もう一度しっかり頭にたたき込んでおいてください。
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夏の薄毛対策その1:紫外線から守る
紫外線は5月から強くなります。
顔や腕や肩などの紫外線対策は入念にやりますが、髪の毛の紫外線対策をする人はほとんどおりません。
しかし、紫外線を一番多く受けているのは髪の毛なのです。
髪の毛や頭皮は紫外線で大きなダメージを受けています。
髪の毛や頭皮が紫外線を受けると、
- 頭皮が日焼けすると毛根部の髪の毛を産み出す毛母細胞がダメージを受ける
- 髪の毛の表面のキューティクルが乾燥して剥がれてしまう
- 紫外線は活性酸素を増やし、毛母細胞や血管、頭皮にダメージを与える
などの悪影響を受けるのです。
最も怖いのは活性酸素です。
髪の毛の紫外線対策については、2ヵ月位前に書きましたので、もう一度読んでください。
詳しく見る ⇒ 髪の毛の紫外線対策をしていますか
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夏の薄毛対策その2:海水やプールの塩素から守る
海水浴は暑い夏には楽しいことですが、髪の毛にとって海水浴は髪の毛にかなりのダメージを与えます。
海水は、pH 8.3のの弱アルカリ性であることから髪の毛にかなりのダメージを与えます。髪の毛が塩モミされる状態になるので、キューティクルが開き髪のうるおいや蛋白質が流出してしまうため、スカスカでパサパサの髪になってしまいます。
さらに、強い紫外線を浴びるのでダブるのダメージを受けてしまいます。
海水浴にいった後に髪の毛が薄い茶色に変わった経験はありませんか?これは、海水の刺激に加え、強い紫外線の影響でわると内部のメラニン色素やケラチンなどの 蛋白質が変性してしまい、髪の毛の色が赤や茶色に変色してしまうからなのです。
プールの水に含まれている塩素も髪に与える影響は海水とおなじです。
髪の毛に塩素が付着するとキューティクルが破壊されて うるおい成分が流れだし、さらに塩素の漂白作用に紫外線の作用が加わることでダメージは倍増してしまいます。
塩分や塩素から髪の毛を守るには
塩分や塩素や髪の毛を守ろうと思ったら、それらを避けるのが一番です。
しかし、夏は海水浴にも行きたいし、プールにも行きたいものです、、、
海水浴では、必要以上に紫外線を浴びないようにすることです。
特に、濡れたままで紫外線を浴びると、キューティクルが開いている状態で紫外線を浴びることになりますから、髪の毛の中にまでダメージを受けてしまいますから、髪の毛が濡れているときにはパラソルの下にいるとか、帽子を被るとかの紫外線対策が必要です。
海やプールから上がった後は、しっかり塩分や塩素をシャワーで洗い流し、シャンプーやトリートメントをすることです。
注意すべきポイントは、海やプールから上がったらできるだけ早く時間をシャワーで塩分や塩素を洗い流し、シャンプーやトリートメントをすることです。
シャンプーはできるだけ、トリートメント効果も兼ねたウーマシャンプーのようなキューティクルの保護作用があるシャンプーがお薦めです。
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夏の薄毛対策その3:頭皮を清潔に保つ
夏は湿度が高く、また頭皮も汗をかきますから、皮脂腺には湿気や汗を好む雑菌が夏に大繁殖しやすく、頭皮から嫌なニオイがする場合は注意が必要です。
雑菌の繁殖がひどくなれば脂漏性湿疹になり、痒みを伴って薄毛の原因になります。
頭皮に雑菌が繁殖すると、毛穴の中にある皮脂腺の皮脂の分泌が多くなり、その皮脂が汗とともに酸化すると嫌なニオイを発するだけではなく、酸化した皮脂が硬くなって毛穴をふさいで抜け毛の増加に繋がるのです。
野外でヘルメットや帽子を被って仕事をする方は頭皮が蒸れやすくなるため、こまめに汗を拭わないと、薄毛になる要因を生み出してしまうことになります。
しかし、汗をかいたといって1日に何回もシャンプーすることは髪の毛のために良くありません。
特に、朝のシャンプーは髪の表面の皮脂を洗い流してしまうことから、頭皮のバリヤー機能を低下させてしまいます。毛穴から分泌された皮脂は髪の毛の表面を被い紫外線や雑菌から守るバリヤー機能を果たしているのです。
ですから、シャンプーはできるだけ夜に行い、また、濡れたまま寝てしまうとキューティクルが開いたままですから、シャンプー後はドライヤーでしっかり乾かすことが大切です。
シャンプーは、皮膚と同じpHである弱酸性シャンプーがお薦めです。
夏の薄毛対策その4:クーラーの冷えすぎに注意
クーラーの冷えすぎの注意してください。
夏のクーラーの冷えすぎ対策として、多くの女性で、足腰など下半身の冷え過ぎを防ぐためショールなどを使う方が多いのですが、頭は無防備です。
冷房が効いた部屋では、心臓から離れた部位の温度が下がりやすく、下半身の冷えすぎを気にする方が多いのですが、頭皮にはクーラーの冷気が直接当たる場合も多く、頭皮の温度も下がるのです。
暑いときには頭が冷えるのは気持ちの良いことなのですが、薄毛対策において頭皮の冷えすぎは要注意なのです。
リアップの育毛作用は血管拡張作用で、頭皮の血管を広げ、頭皮の血行を良くする作用なのです。
また、多くの育毛剤にはカプサイシンなどの血行を促進する作用のある成分が含まれています。
毛根部にある髪の毛を産み出す毛母細胞は非常に細胞分裂が激しい細胞で、多くの栄養素と酸素の供給が必要なのです。
女性には足腰の冷えも大敵ですが、頭皮の冷えも要注意です。
また、クーラーは、髪の毛を乾燥させてしまいますから、クーラーの冷気を直接、頭部にあてることは厳禁です。
夏の薄毛対策その5:睡眠を充分にとる
夏は暑くて寝苦しいため、どうしても睡眠不足になりがちです。
また、眠ったといっても、眠りが浅い質の悪い睡眠になりがちです。
睡眠不足や質の悪い睡眠は、夏バテになりやすいだけでなく、髪の毛の成長にも悪影響を与えます。
以前に書きましたように、髪の毛の成長にはIGF-1というホルモンが関与しています。
IGF-1は、insulin-like growth factorといわれ、日本語ではインスリン様成長因子とよばれます。IGF-1は成長ホルモン(Growth hormone ; GH)によって肝臓から分泌され、ヒトの成長にはGHよりも大きく関わっているのですが、髪の毛の成長にもIGF-1は関与しているのです。
よく寝る子は育つ、といわれますが、これは成長ホルモンは夜に分泌されるからですが、髪の毛においても同じことです。
髪の毛も夜に成長するのです。
成長ホルモンは、脳波がゆっくりになる深い眠りのノンレム睡眠と言われる時に分泌されます。深く十分な睡眠を得ることが育毛にもつながっているのです。
上に示したように、成長ホルモンが沢山分泌されるのは、眠りはじめの3時間で、初めの3時間に深い睡眠となり、心や体を修復する成長ホルモンが大量に分泌されるのです。
夏は体調を崩しやすく、自律神経やホルモンバランスが乱れ、質の高い睡眠を得にくいのですが、夏は規則正しい生活を心がけ、充分な睡眠を取るように心掛けてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
夏に行う薄毛対策は、
- 紫外線から髪の毛を守る
- 海水やプールの塩素を充分に洗い流す
- 頭皮を常に清潔に保つ
- クーラーの冷えすぎに注意する
- 睡眠を充分取る
の5つです。
これをきちんとやるだけで、秋の大量な抜け毛を防ぐことができます。
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