新型コロナ感染による脱毛の後遺症は治るのか?

日本毛髪科学協会の認定講師で毛髪診断士の けんぞう です。

今日もご覧になっていただきありありがとうございます。

今日も科学的根拠に基づいた育毛関連の情報をお届けしたいと思います。

 

はじめに

昨日は「新型コロナ感染の脱毛の後遺症は深刻」だという話をしました。

若い人では新型コロナウイルスが感染しても無症状か軽症で済むのですが、

無症状でも感染後には多くの人で、

  • 倦怠感
  • 気分の落ち込み
  • 脱毛
  • 味覚障害

などの後遺症が見られ、

 

特に脱毛の後遺症は若い人でも深刻だというのです。

では、

新型コロナ感染による脱毛の後遺症は治るのでしょうか?

 

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脱毛の後遺症が治るまでには時間がかかる

新型コロナウイルス感染における後遺症には、

  • けん怠感    95%
  • 気分の落ち込み 86%
  • 思考力の低下  83%
  • 息苦しさ    75%

などに加えて、

  • 全身の皮膚への赤み
  • 蕁麻疹のような症状
  • しもやけのような症状

などの様々な皮膚症状が見られることが報告されています。

 

そして、

  • 脱毛

もこれらの皮膚症状の一つと考えられています。

 

脱毛の後遺症は、

新型コロナウイルス感染が治ってから数カ月後に現れるようです。

 

関東地方に住む20代の女性は、

昨年9月に職場のクラスターにより新型コロナに感染しました。

 

幸いに高熱や肺炎などの症状は無く自宅静養し無症状のまま回復したのですが、

感染が発覚した2ヵ月後ころから「抜け毛が多い」ことに気付き、

 

 

洗髪には排水溝が詰まるほどの脱毛があったそうです。

 

育毛剤を使ったりするものの脱毛の後遺症は数カ月経っても回復していないそうです。

 

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脱毛の後遺症は治るまで半年もかかる

新型コロナ感染による皮膚症状の回復に関する論文がありますが、

新型コロナウイルス後遺症の脱毛は産後と同じ経過か

と述べています。

 

Classification of the cutaneous manifestations of COVID‐19: a rapid prospective nationwide consensus study in Spain with 375 cases

 

くわしく読む ⇒ British Journal of Dermatology

 

産後脱毛とは妊娠出産に伴うホルモンバランスの変化によって脱毛する症状のことですが、

産後脱毛は多くの妊産婦で見られ、回復まで半年くらいかかるといわれています。

  詳しく見る ⇒ 産後に抜け毛が多いなら産後脱毛症です

 

新型コロナ感染の脱毛は休止期脱毛

新型コロナ感染による皮膚症状についてはまだ分かっていないことが多いのですが、

新型コロナ感染による脱毛の後遺症は休止期脱毛ではないかと考えられています。

 

髪の毛の成長には「毛周期」というものがあり、このサイクルによって成長、休止、脱毛、という生え替わりが行われています。

 

 

髪の毛のヘアサイクルは通常では6~7年といわれ、

その中の「休止期」は2~3ヵ月と言われていますが、

新型コロナ感染による脱毛は「休止期が長くなるのが原因」だと考えられているのです。

 

更年期以降にみられる女性の薄毛は加齢によって休止期が長くなるからだと分かっていますが、

休止期脱毛は体に大きな負担がかかったときに見られるのです。

 

休止期脱毛は半年以内に回復することが多く、新型コロナ感染による脱毛でも体が回復すれば3~6カ月で回復すると考えられるのです。

 

体を休め、栄養的に整った食事を摂りながら経過をみれば問題ないと思われますが、

半年経っても回復しないような場合には皮膚科の診察を受けたほうが良いでしょう。

 

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まとめ

新型コロナ感染による脱毛の後遺症は若い人にも見られ深刻な問題です。

特に若い人では髪の量が多いことから脱毛に気が付きやすく非常に不安になるものです。

しかし、新型コロナ感染による脱毛は休止期脱毛といわれ産後脱毛などと同じように自然に回復するものです。

回復には数カ月から半年かかりますが、ストレスを溜めないように栄養的に整った食事を摂るようにしてください。

 

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