白髪には治る白髪と治らない白髪がある

日本毛髪科学協会の認定講師で毛髪診断士の けんぞう です。

今日もご覧になっていただきありありがとうございます。

今日も科学的根拠に基づいた育毛関連の情報をお届けしたいと思います。

 

はじめに

黒くてつやつやとした黒髪の30代後半になると少しづつ白髪が目立つようになります。

特に日本人は黒髪ですから白髪が目立つのです。

シルバーグレーの白髪はそれはそれで素敵なのですが、

黒髪に混じる白髪は誰でも嫌なようで、白髪染めがよく売れています。

先日、白髪染めに有害物質が混在していたとして自主回収するという騒ぎがありました。

歳とともに増える白髪は嫌なものですが、

白髪には治る白髪もあるのです。

急に白髪が増えてきたなら治る白髪かもしれません。

 

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白髪は治らない?

治る白髪もあるといっておきながら、

最初から、

白髪は治らない!

って、話が違いますよね。

 

でも、

白髪になった髪は黒くはならない

ということです。

 

髪の色は2種類のメラニン色素で決まる

日本人ではほとんどが黒髪ですが、

外国人では、

  • 金髪
  • 赤毛
  • グレー

と多種多様です。

日本人の黒髪も外人の多種多様な髪の毛の色も、メラニン色素によって色が作られています。

 

髪の毛の色は無数といって良いほどの種類がありますが、

髪の色を作り出すメラニン色素は、

  1. ユーメラニン
  2. フェオメラニン

の2種類しかないのです。

  詳しく読む ⇒ 髪の色は2つのメラニン色素で決まる

 

人種によって髪の毛に含まれるメラニン色素の割合が異なり、

  • ユーメラニン : 黒褐色系
  • フーメラニン : 黄赤色型

それによって髪の色が決まります。

 

この髪の色は遺伝で決まりますから、黒髪が途中から金髪に変わるようなことはあり得ないのです。

 

どうして白髪になるのか

髪の毛は毛根の毛包という部分で毛母細胞の細胞分裂により作り出されるのですが、

そのとき、メラニン色素を作る色素細胞(メラノサイト)という細胞からメラニン色素を受け取り、髪に色がつけられるのです。

 

髪は1日に約0.4ミリ伸びるのですが、メラニン色素を受け取りながら成長していくのです。

ですから、

悲しみのあまり一晩で白髪なった

というようなことはあり得ません。

 

白髪になる原因は、

髪の中のメラニン色素がないから

なのです。

 

そしてそれは、

メラニン色素を作り出す色素細胞の働きがストップしてしまったから

なのです。

 

加齢に伴って白髪が増えてくるのは、

色素細胞が老化によってメラニン色素を作る機能が低下してくるからです。

 

東京医科歯科大学の研究グループは、

加齢によって17型コラーゲンが減少して色素細胞の元になる幹細胞が減少するからだとの研究成果を発表しています。

 詳しく読む ⇒ 白髪や薄毛の原因はコラーゲンの減少

 

白髪は治らない?

髪に色があるのはメラニン色素があるから。

白髪になるのはメラニン色素がないから。

 

これを理解してもらえば、

白髪は治らない

ということはお分かりになると思います。

 

一度、白髪になった髪が再び黒くなることはないのです。

 

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白髪には治る白髪もある

白い白髪が黒くなることはないのですが、

何らかの原因によって一時的に白髪になっても黒髪に回復することがあります。

 

若白髪は治る可能性がある

10代や20代で白髪になる若白髪では再び黒い髪に戻る場合もあります。

髪の毛にぽつぽつと白髪があったとしても、その周囲に元気な黒い髪の毛がある場合は、

白髪の根元から再び黒くなってくることがあるのです。

 

その場合も、白い部分が黒くなるわけでなく、白髪の根元の部分から黒くなるということです。

 

若白髪は遺伝による場合が多いのですが、

  • ストレス
  • 食生活
  • 生活習慣の乱れ

が原因の場合には、

生活習慣の見直し

により回復する可能性があるのです。

 

その他にも治る白髪がある

治る白髪の代表的な白髪は、

白輪毛(はくりんもう)という白髪です。

その他にも、

尋常性白斑(じんじょうせいはくはん)による白髪

は治る白髪です。

 

白輪毛は治る白髪

毛髪診断士の講習会で習ったのですが、私はまだ見たことがないのですが、

白輪毛は、

  • 根元が黒いが毛先は白髪
  • 根元が白髪だけど毛先は黒い

というような白髪です。

白輪毛は治る白髪です

 

白輪毛の原因も遺伝の場合があるのですが、

  • 栄養不足
  • 貧血
  • ストレス
  • ホルモンバランスの乱れ

などいろいろな原因があるといわれています。

 

強いストレスや栄養不足などが原因で色素細胞の活性が低下すると、

その時期だけメラニン色素が作られなくなるために白髪になるのです。

 

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尋常性白斑による白髪は治る

尋常性白斑という病気は、

自分の免疫が色素細胞を攻撃してメラニン色素が作られなくなる自己免疫疾患です。

 

皮膚の色が局所的に白くなるのですが、頭皮に白斑ができると毛根の色素細胞でもメラニン色素が作られなくなるために髪の色は白くなるのです。

尋常性白斑では、頭皮だけに白斑ができる場合もあります。

頭皮の一部分だけが白髪になった時には頭皮に白斑ができていないかをよく見てください。

 

尋常性白斑による白髪は治る白髪ですが、皮膚科などの専門医を受診する必要があります。

 

 

白髪加齢によって白髪になる仕組みは東京医科歯科大学の研究グループによって明らかになったのですが、

現時点では加齢による17型コラーゲンの減少を防ぐ方法は見つかっていませんから、

加齢による白髪は染めるより方法がありません。

 

しかし、白髪染めに有害物質が含まれていることもありますので、白髪染めを購入するときには十分注意してください。

 

最近増えている若白髪は、

  • ストレス
  • 食生活
  • 生活習慣の乱れ
  • 過度なダイエット

が原因の場合も多いですから、

急に白髪が増え始めたときには生活の見直しによって治ることもあるのです。

 

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