AGA治療薬ザガーロのカプセルが錠剤に変わる

日本毛髪科学協会の認定講師で毛髪診断士の けんぞう です。

今日もご覧になっていただきありありがとうございます。

今日も科学的根拠に基づいた育毛関連の情報をお届けしたいと思います。

 

はじめに

AGA治療薬として新発売されたザガーロ

ザガーロを発売したグラクソ・スミスクラインはプロペシアのフィナステリドより1.6倍強いAGA治療効果が期待できるといいます。

ザガーロの剤形はチョット珍しいカプセル。

AGA治療薬のザガーロはカプセルで錠剤より飲みにくい

カプセルの大きさは、6.6mmx1.9mmと大きく飲みにくいのが難点です。

どうしてカプセルなのか?

ザガーロの主成分はデュタステリドという化学物質なのですが、

ヂュタステリドはその化学的性状や吸収性の問題から錠剤にできないことから、

特別な液体に溶かして柔らかいカプセルに詰めてあるのです。

韓国の製薬会社であるJW中外製薬は特殊な薬物送達技術でザガーロの錠剤化に成功したと発表しました。

現在のカプセルに比べて食道にひっかっかったりせず、飲みやすくなるそうです。

 

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ザガーロの錠剤が発売される

アジア経済ニュースは3月12日に、

韓国のJW中外製薬が脱毛症治療剤であるデュタステリドの錠剤を発売する

とプレスリリースしました。

 

  詳しく読む ⇒ NNA ASIA

 

 

デュタステリド(Dutasteride)は化学物質名で、

日本では、

  • 前立腺肥大症治療薬 : アボルブ
  • 脱毛症治療薬 : ザガーロ

という商品名で発売していますから、ご存じかもしれませんね。

 

なお、前立腺肥大症治療薬としては世界100ヵ国以上で発売されていますが、

AGA治療薬として発売されているのは韓国と日本だけです。

 

   詳しく読む ⇒ AGAのザガーロがようやく発売

 

 

ザガーロはプロペシア(フィナステリド)と同じように、

AGAの原因となる5α-リダクターゼを抑制する作用のある薬品

ですが、

5α-リダクターゼには、

  • 1型
  • 2型

の2つがあり、

プロペシアは2型しか抑制しないのですが、

 

ザガーロは1型も2型も抑制するとして、

 

発売元のグラクソ・スミスクラインでは、

AGAにはデュタステリドの方がフィナステリドよりも1.6倍も効果があると述べているのです。

 

ザガーロはカプセルタイプのAGA治療薬

   詳しく読む ⇒ ザガーロはプロペシアの効果の比較

 

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デュタステリドの錠剤とは

今回、JW中外製薬は、

デュタステリドの錠剤を発売する

と公表したのです。

 

 

 

ザガーロは主成分であるデュタステリドの化学的性状や吸収性の問題から錠剤にできず

液状の溶媒に溶解して柔らかいカプセルに入れてあるのです。

ザガーロはAGA治療効果が高いがカプセルで飲みにくい

 

そのカプセルの大きさは、

  • 直径が6.6mm
  • 長さが19.3mm

大きめのカプセルで、

  • 口の中や食道に貼り付いてしまう
  • カプセルが破れて中身が流出する

という問題もあるのです。

 

JW中外製薬では製剤原料研究センターの難溶性薬物伝達システム技術で、

デュタステリドの「難溶性」を解決し、錠剤化に成功したというのです。

 

韓国国内では2018年下半期に錠剤のデュタステリドを発売開始すると述べていますが、

国内特許出願も完了しておりグローバル展開をおこなう計画ですがら日本にも入ってくる可能性があるでしょう。

 

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ザガーロが錠剤化されても副作用は同じ

グラクソ・スミスクラインでは、

デュタステリド(ザガーロ)はAGAに対してフィナステリド(プロペシア)より1.6倍も効果があった述べているのですが、

副作用に関しては、

ザガーロがやや多いように思われます

 

ザガーロの添付文書では、

ザガーロ0.5mgの服用で、

120例中20例(16.7%)で臨床検査値異常などを含む副作用が報告されたと記載されており、

その主なものは、

  1. 勃起不全13例(10.8%)
  2. 性欲減退10例(8.3%)
  3. 射精障害5 例(4.2%)

だったとのことです。

  詳しく読む ⇒ ザガーロの性機能に関する副作用

 

 

プロペシアの主成分はフィナステリドという化学物質ですが、

アメリカでは、

ポストフィナステリドシンドローム

という副作用が問題になっているのです。

 

要するに、

プロペシアの服用を中止しても副作用が持続する

ということで、

性機能に関する副作用に加えて

うつ

自殺願望

肝障害

などの副作用が見られるというのです。

詳しく読む ⇒ ポストフィナステリドシンドロームが問題

 

さらに欧州でも、

プロペシアのうつ病や自殺の副作用があるとの警告

を出しているのです。

 

ザガーロ(デュタステリド)ではまだそのような副作用は確認されていませんが、

AGAの効能で承認されているのは韓国と日本だけという特殊性もあり、

気付かれていない可能性もなくはありません。

 

プロペシアやザガーロをインターネットの個人輸入で入手して服用している人が数十万人もいると言われています。

確かに、個人輸入では国内で承認されていない薬品も格安で入手できるのですが、

医薬品は医者の管理下で服用するのが原則です。

 

厚生労働省は「医薬品等の個人輸入は健康被害などの危険性があります」との警告も出しています。

ザガーロやプロペシアは医薬品ですから必ず医者の指示の元で服用してください。

 

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