髪のカラーリングでアレルギーなどの皮膚障害が多発

日本毛髪科学協会の認定講師で毛髪診断士の けんぞう です。

今日もご覧になっていただきありありがとうございます。

今日も科学的根拠に基づいた育毛関連の情報をお届けしたいと思います。

 

はじめに

10月24日の新聞をご覧になりましたか?

髪のカラーリングによる皮膚障害が多発しているそうです。

カラーリングでアレルギーや皮膚異常を起こす人が多い

多くのカラーリングが販売されていますが、方法も分類も大きく異なります。

カラーリングの種類によって髪は大きなダメージを受けます。

安全で髪に優しいカラーリングはどれか、ご存じですか?

 

Sponsored Link

 

カラーリングでのアレルギーなどの皮膚障害が多発

2015年10月24日の毎日新聞によると、消費者庁の消費者安全調査委員会は、ヘアカラーや白髪染めなどのの染毛剤の使用における皮膚障害の発生に関する調査報告書を発表したとのことです。

 

この報告書によると、

 2010年4月からの5年間に、 

1,008件の染毛剤による皮膚障害の相談があり、

このうち166件は1ヵ月以上の治療を要する重症だったそうです。

 

カラーリングでアレルギーや皮膚異常を起こす人が多い

 

美容院などで使われている染毛剤や、市販の染毛剤には、発色させるため「パラフェニレンジアミン」や「メタアミノフェノール」などの成分が含まれいるのだそうですが、

これらの成分は、アレルギー性接触皮膚炎を引き起こしやすく、まれに急性アレルギー症状であるアナフィラキシーにより呼吸困難などの症状をも引き起こすそうです。

 

さらに、炎症が軽いからといって、炎症が起きても使い続けると重症化する危険性があり、子供のうちに使い始めて回数が増えるとアレルギーになる可能性が高まったり、アレルギーの症状が治まっても再び使用すれば発症して次第に重くなったりするそうです。

 

消費者安全調査委員会は、染毛剤による皮膚障害の危険性について、リスクや対応策が社会で共有されていないとして、

消費者庁と厚生労働省にし、周知の徹底や継続的な情報提供を求めるとともに、

消費者に使用前に皮膚に塗って反応を調べるテストの正しい方法などの情報を継続して提供するよう求めたそうです。

 

さらに、厚生労働には、管轄する理美容業界に対し、店で使う前に顧客にリスクを説明し、

異常を感じた経験がないか確認するよう徹底した指導をも提言し、包装には安全情報が前面に表示されるように、

また症例写真をインターネット上に掲載するなど、消費者への的確な注意の伝え方をヘアカラーの製造業者に検討するよう促すことも求めています。

 

カラーリングでの火傷も多い

カラーリングによる皮膚障害はアレルギーだけに留まらず、火傷などの発生も多いのです。

2004年、化粧品メーカーのマンダムは、60万本を販売したギャツビーEXハイブリーチを、

消費者が使おうとしたところ容器が破裂して 熱を帯びた中身の溶剤が顔や首にかかり、1週間のやけどをしたとして、この製品を自主回収しの販売を停止しています。

 

また、webで「カラーリング+火傷」を検索すると40万件もヒットしますが、

  • 頭皮がひりひりした
  • 頭皮にカサブタが出来た
  • 美容院で火傷を負わされた

など、カラーリング剤による薬剤火傷の発生も非常に多いのです。

 

Sponsored Link

 

カラーリングの仕組み

今回、消費者庁の消費者安全調査委員会が調査したのは、「医薬部外品」と分類されるカラーリング剤についてですが、

カラーリング剤には2種類あるのです。

  • 医薬部外品 : 染毛剤 
  • 化粧品    : 染毛料 

医薬部外品は厚生労働省、化粧品は各都道府県の管轄なのです。

 

カラーリングの分類

髪のカラーリングは、かつてはヘアダイということが場一般的でしたが、最近では、ヘアカラー、おしゃれ染め、ヘアマニキュア、カラーリンス、カラートリートメントなど様々な名称が使われていますが、実は、名前だけではなく内容も大きく異なるのです。

まず、大きく異なるのは

  • 医薬部外品
  • 化粧品

の分類による違いです。

 

医薬部外品であるヘアカラーなどには、「使用前に毎回必ず皮膚アレルギー試験(パッチテスト)を実施する必要がある」といった使用上の注意が記載されているはずです。

そして、染色の度合いによって、

  • 永久染毛   : 染毛は数ヵか月続く
  • 半永久染毛 : 染毛は数週間
  • 一時染毛  : 染毛は一時的
  • 脱色     : 脱色して黒髪を明るくする

に分けられ、染毛がどの位続くかが異なり、使い方も大きく異なります。

 詳しく見る ⇒ レディーガガの薄毛はカラーリングカラーリングでは酸化染料でアレルギーなどの皮膚異常が起きます

 

染毛方法の違い

永久染毛、半永久染毛、一時染毛では染毛方法が大きく異なります。

カラーリングの皮膚異常はアレルギー症状です

 

永久染毛

永久染毛では、アルカリ液によって髪を膨潤させ、酸化染料と過酸化水素が髪の中に浸透させます。
過酸化水素は、メラニンを脱色すると同時に髪に浸透した染料を酸化して蛋白質と結合させて発色します。

 

半永久染毛

一般的にヘアマニキュア、カラートリートメントなどと呼ばれているもので、酸性染料を使いますが、染毛は数週間です。1回の使用で髪の外縁から浅い内部に浸透して染毛しますが、使い続けることによって色素が髪の表層部に徐々に浸透・蓄積し、髪を染めていきます。

 

永久染毛はアレルギーなどの皮膚異常が起きやすい

永久染毛で使われるのは、医薬部外品である酸化染毛剤で、半永久染毛で使われるのは、酸性染料です。

酸化染毛剤と酸性染料は全く違うものです。

 

弱酸性のものを「酸性酸化染毛剤」と呼ぶ場合があり、これを染毛料のなかで名称の似ている化粧品である「酸性染毛料」や「酸性カラー」と混同し、トラブルが発生する原因の一つでもあります。

 

カラーリングによる皮膚障害の多くは、有効成分である「酸化染料」に対するアレルギー反応によるものです。

これまでに何回もヘアカラーを使用しても全く皮膚症状がなかったヒトでも、ある日突然にアレルギー症状が出ることがあります。

そして、一度症状が出た人は、往々にして、次に使用した場合には最初の異常よりさらにひどい症状が出ることがあります。

 

カラーリングによるアレルギーは改善することはありませんから、一生続くため、以後はカラーリングが出来なくなります。

酸化染料を用いたカラーリングでは、毎回必ず皮膚アレルギー試験(パッチテスト)をスル必要があり、

パッチテストで多少でも皮膚に異常を感じたときにはとのある方は、以後、決して酸化染料を用いたカラーリングは使用してはいけません。

 

Sponsored Link

 

白髪や薄毛のヒトには半永久染毛がお薦め

髪の傷みを気にする人や、白髪が気になるヒトにはヘアーマニキュアやヘアートリートメント、カラーリンスなどの半永久染毛が絶対におすすめです。

ヘアートリートメントは、かぶれなどで永久染毛剤が使得ないヒトでも大丈夫ですし、なによりも頭皮や頭髪に対するダメージの大きさが全く異なります。

 

ヘアートリートメントの染毛料は黒髪の色を変える力は強くありませんが、白髪を染めたりヘアカラーによって明るくなった髪色を落ち着かせたりすることができます。

 

1回の使用での染毛力はそれほど強くないのですが、使い続けることによってきっと満足した色合いが期待出来ます。

  1. 利尻昆布

    【シャンプー後に約10分でOK。部分染めも人気です!】
    シャンプー後にトリートメント代わりに付け10分後に洗い流すだけですから、お風呂に入りながら簡単に染めることができます。
    天然染料なのに1回できれいに染まり、ブラック、ダークブラウン、ライトブラウンの3色から好きな色を選べます。
    シャンプータイプのものもあります。
    男性にも人気の白髪染めです。  
      価格 : 2,1600円 染髪時間 : 10分

  2. ルプルプ

    【トリートメント効果抜群で使うたびに髪が生き返ります!】
    使うほどに髪がつややかに、トリートメント効果が人気のヘアトリートメントです。
    白髪がない人も使いたいほどサラサラツヤツヤになります。 香料には「アロマ精油」を使用しており、染髪中にはリラックス効果が、、。
       価格 : 3,240円  染髪時間 : 10~20分

  3. アレフィーネ ヘッドスパ

    【白髪染めをしながらスカルプケアも同時に!】
    白髪染めをしながらヘッドスパ・スカルプケアができるトリートメント。 アロマの香りに癒されながら頭皮のケアができ、染めた髪もトリートメント効果抜群。
    カラーは、ローズ系やマロン系などの4色から選ぶことが出来ます。
       価格 : 3,600円  染髪時間 : 10~15分

最近人気の「利尻トリートメント」は化学薬品を全く使わない、完全天然素材で、色素も天然植物から抽出した色素を使用しています。

 

詳しく見る ⇒ 利尻昆布

利尻昆布はカラーリングのアレルギーなどの皮膚異常が起きない

 

まとめ

医薬部外品のヘアカラーを使うときにはパッチテストをしてください。

皮膚症状が軽い軽いから大丈夫と使い続けると重症化することもあるのです。

 

関連記事(一部広告を含む)

コメントは受け付けていません。

サブコンテンツ

このページの先頭へ