薄毛は漢方で治る

薄毛は漢方で治るのか?

漢方薬は育毛剤よりも薄毛治療に有効なのか?

漢方の髪の毛に対する考え方は非常に参考になります。

漢方における髪の毛

漢方において、「髪は血餘(けつよ)なり」、「髪は腎の華(はな)」という言葉があります。

漢方医学でいう「血」「腎」は、西洋医学における「血液」、「腎臓」とは少し異なります。

髪は血余なり

漢方で言う血とは、血液やホルモンなどの体内の液体全てを含めた体液の総称で、現在の医学でいえば、循環器系や内分泌系を総称する言葉で、「血」は、栄養素の循環、体内の調整、老廃物の除去を行う機能のことで、「血」は生命活動を活性化させるもののことです。

「血余」の「余」は余裕のことで、「血」が不完全であったり不足したり、また循環が悪くなると「血余」=「髪」を美しく保つことができないということを言っているのです。

髪は腎の華

漢方で言う腎とは精、すなわち精気のことで、生命力、生殖力などを指します。我々も、栄養のあるものを食べると「精がつく」といいますが、その精です。

腎は加齢とともに機能が低下し、低下した精を腎虚といいます。セックスのし過ぎで精力が衰えたことを腎虚といったりしますが、正しくは腎虚は老化であり、精が全くなくなるのが死なのです。

「髪は腎の華」と言う言葉は、髪は精の華、すなわち、髪は生命エネルギーの結晶だ、ということを意味しているのです。白髪は漢方では腎虚の症状の中の一つだと考えられています。

漢方における髪の毛の位置づけをお分かりになっていただけたでしょうか。 

髪の毛は、

  • 生命のエネルギーが充満し
  • 栄養が満ち足り
  • 体の隅々まで血液が行き渡っている

この条件で健康な髪が維持できると考えられているのです。

薄毛と漢方

漢方における薄毛の原因

漢方では、白髪は漢方では腎虚の症状だと考えられているのですが、薄毛については、精が不充分で血が行き渡っていないことが原因だと考えられています。

漢方では、薄毛の原因は、血虚、腎虚、だと考えられています。

血虚

血虚は血流が悪い状態で、全身に「血」、すなわち栄養素や酸素などが充分に行き届いておらず、当然髪の毛にも血が不充分な状態が薄毛を招いているということです。

いないく髪に栄養が行き届きにくい状態です。

腎虚

腎虚は上にも書きましたように、生命力、体のパワーが衰えた状態は薄毛の原因になるのです。

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漢方で薄毛を治す

漢方は中国のものと思われている方も多いと思いますが、中国の漢の時代に発達したものが、日本に伝わり、日本で独自の発展をした伝統医学が漢方なのです。

漢方では、体の不調や病気は身体全体の不調和に起因しているととらえて、体の不調和を正しくととのえる療法で、人間が備えている自然治癒力や免疫力を高めることを目的に、草根木皮や動物由来のもの、さらには鉱物など、2種類以上を組み合わせて漢方薬が作られます。

 

薄毛が治る漢方

薄毛を治す漢方薬

薄毛に対する漢方薬を探してみると、薄毛の原因は上に書きましたように、「血虚」、「腎虚」そして「湿熱」(頭皮のベタベタ)ということから、これらの全身症状に対する漢方薬を処方するようです。

血虚

細くてコシがない髪の毛に対しては、髪の原料となる血液を補給します。
適用漢方薬 : 婦宝当帰膠B、十全大補湯、参茸補血丸

腎虚

実年齢より老化が進んでいることから腎を補います。 
適用漢方薬 : 何首烏末、紅雪冬花、青海冬夏泉、牡蠣エキス

湿熱

余分な熱や湿気を取り除きま、頭皮の環境を整えます。
適用漢方薬 : 瀉火利湿顆粒、黄連解毒湯

 

 

漢方薬による薄毛治療の指導書

漢方薬による薄毛治療について解説した本も出版されています。

「髪がイキイキ漢方療法新版 (よく効く漢方の本)」
  2000年04月18日
  著者・編集 : 張明澄
  出版社 : 世界文化社
  価格 : 1,080円(税込)

著者の 張明澄氏は日本名は小島聖一氏ですが、台湾出身の医師で、医学だけではなく、五術、漢学、経済学、中国医学などの研究者でもあるようです。
医学では特に「温熱薬」(交感神経・副交感神経薬)を研究されたようですが、2004年に亡くなられています。

本の内容は、
第1章 なぜ人間だけに髪があるのか(生命ができるまで/動物ができるまで ほか)
第2章 髪と心身の健康(頭髪の必要条件/ヒッピーの長い髪 ほか)
第3章 漢方で髪を美しくする(基本は省エネ的発想/マッサージとツボ ほか)
第4章 抜け毛と白髪への正しい対策(気功で髪の健康を守る/髪を美しくする食べものと漢方薬 ほか)

というものでした。

わたくしも購入して読んだのですが、漢方の薄毛に対する考え方は上に書きましたように、「全身のエネルギーや栄養状態が衰え、血液循環などが悪化すると薄毛や脱毛が起きる」という考えですから、この本でも、「これをやれば今すぐ毛が生える」というようなことは書かれておりません。
薄毛が漢方で治る
五臓六腑の腎が髪の毛の状態を管理していると考えられ、腎の機能が衰えている人や血液の状態や循環が悪い人では、髪の毛に問題が生じる。

老化現象や、ホルモンバランスの乱れから、抜け毛や白髪などの現象が見られ、腎は老化やホルモンと深い関係があることから腎を強化することによって、髪の毛の問題を解決できると述べています。

中国の薄毛を治す漢方

漢方の本場中国での薄毛治療も非常に気になるところです。

アデランスの調査による世界薄毛率では、日本のハゲ人口は世界14位で、1,260万人で成人男性の3人に1人が薄毛に悩んでいると言われています。

  詳しく見る ⇒ 髪の毛にいい食べ物で若ハゲを防ぐことができます

一方、他のアジア諸国では中国・香港が15位、台湾が18位、中国・上海が21位と中国でもハゲが増えています。

中国新聞・看中国では「将来ハゲないための9つの習慣」などを特集しています。

また、中国の漢方医が発明したという夢の毛生え薬「101」なども入手可能ですが、昨今の中国の薬や食品は怖くて手が出せませんね、、、。

  詳しく見る ⇒ 中国人にはハゲが多い

漢方における髪の毛にいい食べ物

このサイトでも髪の毛にいい食べ物を摂って薄毛や抜け毛を防ぐことについては度々書いてきました。

それらの根本は、

  1. 髪の毛のケラチンを作るために必要な栄養素を摂る
  2. 体内でケラチンを合成するために必要なビタミンやミネラルを摂る
  3. ホルモンバランスを調整できるような食べ物を摂る

ということですが、

漢方における「髪の毛にいい食べ物」の考えは少し違うようです。

「髪は血余」、「髪は腎の華」ということが漢方における髪の毛の根本ですから、「髪の毛にいい食べ物」とは、「腎や血中にいい食べ物」なのです。

髪の毛にいい食べ物は、髪自体に働きかけるのではなく、全身の生命活動である腎を活性化し、精気を養うことによって健康な髪の毛を作り出すという考え方です。

不健康であったり栄養が不足すると、体は「華」を作る「余」が低下し、髪の毛に回す精気は髪の毛以外の他の部分に供給されてしまうため薄毛や白髪や脱毛がおこるというわけです。

 

腎と血に対する食べ物については、「 薬膳:劉著、主婦の友」、「漢方食美容法:竹内著、山海堂」、「きれいになったね 一日薬膳:多摩川新聞社」などがありますが、それらを参考にしてみると、  
 
腎にいい食べ物

 (肉魚など)  豚の腎臓、牡蠣、なまこ、スッポン、サザエ、カニ、エビ、貝柱、乳製品、

 (野菜・果物) 山芋、里芋、クルミ、黒豆、黒ごま、クコの実、栗、ブドウ、黄緑野菜、

血にいい食べ物

 (肉魚など)  タマゴ、レバー、鰻、スッポン、貝類、紅花油

 (野菜・果物) ゴマ、なつめ、ブドウ、プルーン

 

「ねばねばした食べ物は精がつく」と良く言われますが、これは漢方の考え方から来たもので、ぬるぬる、ねばねばした食品は腎を補う作用があるとされ、山芋の干したもは山薬という生薬で、山芋や里芋は補腎のさようがある野菜です。

クルミは強壮、補血作用がありますし、シイタケやラッキョウは血行促進作用があることから血に効果があるのです。

 

髪の毛にいい食べ物についてはこのサイトでもいろいろご紹介いたしました。

また、アマリカのTop 10 of City が発表した「Top 10 Food of Healthy Hair」もご紹介しましたがかなり共通しているようですね。

  詳しく見る ⇒ 髪の毛が薄くなってきたら髪の毛にいい食べ物

なかなか、髪の毛にいい食べ物を意識して毎日のメニューや食材を考えるのは難しいことですが、

  1. 三食をきちんと食べる
  2. バランス良く食べる
  3. できるだけファストフードは避ける

を心掛ければ、栄養面から薄毛や脱毛することはないと思います。

それから、睡眠、ストレスを解消するということでしょうか、、、

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