新型コロナ感染の後遺症で脱毛症になる
日本毛髪科学協会の認定講師で毛髪診断士の けんぞう です。
今日もご覧になっていただきありありがとうございます。
今日も科学的根拠に基づいた育毛関連の情報をお届けしたいと思います。
はじめに
新型コロナ感染はなかなか終息の様子がありません。
欧州でもアメリカでも第2波、第3波で感染者が増えていますが、
国内でも感染者が微増傾向にあるそうです。
多くの疫学的研究で、
ということや、
ということが分かってきましたが、
国立国際医療研究センターが、
コロナ感染者の後遺症を追跡調査したところ、
コロナ感染の後遺症で髪の毛が抜ける脱毛症になった人が多い
ことが分かったというのです。
新型コロナ感染の後遺症で脱毛症に、、
国立国際医療研究センターが、
新型コロナ感染から回復した人について退院後に追跡調査したところ、
- 2ヵ月後に髪の毛が抜け脱毛症になった人
- 4ヵ月たっても息切れや嗅覚の異常などがあった人
がいたことが分かったとの論文を発表しました。
Prolonged and late-onset symptoms of coronavirus disease 2019
詳しく見る ⇒ Open Forum Infectious Diseases誌
また、この調査結果はNHKニュースでも紹介されました。
詳しく見る ⇒ NHKニュース
国立国際医療研究センターは、新型コロナウイルスに感染し回復し、
2~6月までに退院した人(対象者 63人、平均年齢は48.1歳)に、
その後の後遺症の有無いついて聞き取り調査しました。
発症から約4ヵ月経過した段階でも、
- 息切れがある : 7人(11%)
- けん怠感 : 6人(10%)
- 嗅覚の異常 : 6人(10%)
- せき : 4人(6%)
- 味覚障害 : 1人(2%)
と、多くの人の後遺症が見られたのです。
さらに、
脱毛症が14人(24.1%)で見られたのです。
- 男性 : 9人
- 女性 : 5人
脱毛症が出現するまでの期間は発症から約2ヵ月後だったそうです。
14人中5人は約2ヵ月半で治ったのですが、
9人では脱毛症が調査時点ではまだ治っていなかったというのです。
ウイルス感染における脱毛症は、
エボラ出血熱やデング熱においても回復後に脱毛症になることが報告されており、
研究グループは、
長期の治療による心理的なストレスが引き金になった可能性もある
として今後も新型コロナ感染と後遺症の脱毛症などについてリスク要因を明らかにしていきたいと話しています。
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AGAや薄毛の人はコロナ感染が重症化しやすい
今日の話は、
コロナ感染で脱毛症になる
という話でしたが、
多くの疫学的研究で、
ということが科学的に明らかになっています。
その理由は、
男性ホルモンであるアンドロゲンが関与しているからなのです。
くわしくは「AGAや薄毛の男性はコロナウイルス感染が重症化しやすい理由」に書きましたが、
新型コロナウイルスは、
ヒト細胞表面にあるACE受容体に接着することにより細胞内に侵入するのですが、
男性ホルモンの一種であるDHTがコロナウイルスが接着する受容体を活性化するからなのです。
ジヒドロテストステロンといわれるDHTはAGAの原因であることはご存じですよね、、、
DHTが多い人は、
- AGAになる
- コロナに感染しやすく重症化しやすい
ということなのです。
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まとめ
薄毛やAGAの人は新型コロナ感染で重症化しやすいということは科学的に明らかになっていますが、
今回の国立国際医療研究センターの調査で、
新型コロナ感染の後遺症で脱毛症になる人が多いことが明らかになりました。
また、脱毛症の他にも多くの後遺症がのこることも明らかになりました。
新型コロナウイルスはただの風邪などと考えたら大間違いのようです。
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