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    Categories: 若ハゲにいい育毛剤

有効性に科学的根拠がある育毛剤①|医薬品

日本毛髪科学協会の認定講師で毛髪診断士の けんぞう です。

今日もご覧になっていただきありありがとうございます。

今日も科学的根拠に基づいた育毛関連の情報をお届けしたいと思います。

 

はじめに

新聞や雑誌には育毛剤の宣伝が多いですね。

  • 30日でくろぐろ
  • 3週間でハリやコシがでた

テレビでも育毛剤の宣伝を盛んにやっています。

どれを選んだら良いのか迷ってしまいますよね。

育毛剤を選ぶにはどのような基準で選ぶべきなのでしょう?

  • 価格
  • 効果
  • 使いやすさ
  • 副作用の有無

基準にすべきことはたくさんあるのですが、

やはり、

効果がなければお話になりませんから、

有効性が有るか無いかが一番でしょう。

育毛剤を選ぶ基準は有効性に科学的根拠があるか

が最も大切なのです。

 

 

育毛剤の有効性の科学的根拠とは

育毛剤を選ぶ基準は、

有効性に科学的根拠があるか

ということです。

 

では、育毛剤の有効性の科学的根拠とはどういうことでしょうか?

 

エビデンスという言葉を良く聞きますが、

エビデンス(evidence)とは証拠、根拠、証言などの意味の英語ですが、

医学領域では、

エビデンスとは、

  • 臨床試験や検証結果などの科学的根拠
  • この治療法や薬剤が効果的だとする証拠
  • その治療法を選択する根拠

などを指します。

 

どんな育毛剤でも、

この育毛剤には発毛効果があります

とアピールしています。

 

では、

効果があるという根拠は何ですか?

ということに対する答えは 科学的根拠 です。

 

しかし、

  • 私が使ったら毛が生えました
  • 薄毛の人に使わせたら黒々としてきました

ということでは科学的根拠とはいえません。

 

科学的根拠とは、

  1. 薄毛の人を2群に分け
  2. 育毛剤とニセの育毛剤を1日2回、6ヵ月間にわたって使用させ
  3. 6ヵ月目に1cm平方当たりの髪の毛を算定したら、、、
  4. 育毛剤を使った人ではニセ育毛剤に比べて統計学的に有意に髪の本数が増えた

    というような客観的な試験をおこない、
    できれば、

  5. 信頼性の高い学術誌に(学会で)発表

 

というような公正で客観的な試験結果があれば「有効性に科学的根拠がある」ということができます。

 

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有効性に科学的根拠がある育毛剤は医薬品

育毛剤には3種類、厳密には4種類があります。

  1. 医薬品
    ・医療用医薬品
    ・一般医薬品
  2. 医薬部外品
  3. 化粧品

の3種類(4種類)です。

 

医療用医薬品も一般医薬品も医薬品ですが、

  •  医療用医薬品は、医者の処方箋で処方される育毛剤    : プロペシア、ザガーロ
  •  一般医薬品は薬局で薬剤師の説明の後に入手できる育毛剤 : リアップ

ですね。

 

育毛効果が科学的に立証されているのはこの3種類です。

 

医薬品は育毛効果が厚生労働省に認められている

医療用医薬品にしても、一般医薬品にしても、

日本人の脱毛症を対象にした臨床試験をおこない、

厚生労働省に育毛効果があると認められているのです。

 

プロペシア(フィナステリド)の臨床試験成績

 

 

ジェネリックには臨床試験での有効性成績はない

プロペシアにはジェネリック品があります。

   詳しく見る ⇒ プロペシアのジェネリックが発売

 

2015年4月にファイザー社が発売し、その後には東和薬品など多くの製薬会社からプロペシアのジェネリック品が発売されています。

 

これらのジェネリック品には、上に示したような臨床試験での有効性の成績はないのです。

 

MSD社(旧メルク社)がプロペシアを国内で脱毛症治療薬として厚生労働省に申請したときには、

上に示したような臨床試験成績を提出したのですが、

 

ジェネリック品においては、

生物学同等性の試験成績

を添えれば、臨床試験での有効性の試験は割愛されるのです。

 

要するに、

ジェネリック品には先行品と同じ有効成分が同量だけ含まれています

ということを明確にすればOKなのです。

 

厳密に言えば、

有効成分が先行品と同量だけ含まれる = 先行品と効果は同じ

ということではないのですが、

 

ジェネリック品の承認においてはこのように判断されているのです。

 

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日本皮膚科学会は医薬品の有効性を承認

日本皮膚科学会は脱毛症治療ガイドラインを策定していますが、

2017年秋に7年振りに改訂し、

 

男性型および女性型脱毛症の診療ガイドライン

を公表しました。

  詳しく見る ⇒ 日本皮膚科学会はガイドラインを改定

 

 

ガイドラインでは、有効性の信頼性を5段階で評価しています。

 

  1.  推奨A   :  行うよう強く勧められる
  2.  推奨B    :  行うよう勧められる
  3.  推奨C1  :  行うことを考慮してもよいが,十分な根拠がない
  4.  推奨C2  :  根拠がないので勧められない
  5.  推奨D    :  行わないよう勧められる

の5段階ですが、

この信頼性は「有効性に関する科学的根拠」に基づいて評価されたのです。

 

その結果、

5段階の中で脱毛症の治療で効果があると考えられるのは、

  • 推奨A: 行うよう強く勧められる

として推奨されたのは、

 

推奨A  フィナステリド内服(プロペシア)
推奨A  デュタステリド内服(ザガーロ)
推奨A  ミノキシジル外用(リアップ)

 

だけなのです。

 

 

  • 推奨A : プロペシア
  • 推奨A : ザガーロ
  • 推奨A : リアップ

 

ということです。

 

医薬品には副作用の問題が避けられない

日本皮膚科学会が、

男性と女性の脱毛症に有効だとして推奨する育毛剤は、

 

  • プロペシア(男性のみ)
  • ザガーロ (男性のみ)
  • リアップ (女性は1%溶液のみ)

 

しかし、

医薬品には副作用が避けられません。

多くの医薬品は生体にはない化学物質だからです、、、

 

それぞれの副作用については、

 

プロペシアのポストフィナステリドシンドロームが怖い

ザガーロの性機能に関する副作用

リアップには副作用があるのか

 

にまとめていますので参考にして下さい。

 

また、リアップの経口剤であるミノタブには育毛効果があるとの評判もあるのですが、

育毛剤としてのミノキシジルの経口剤は世界中どこの国でも承認されていないのです。

 詳しく見る ⇒ ミノタブの副作用

 

医薬品は最も育毛効果があり、

その育毛効果には科学的根拠があるのですが、用法や用量は必ず守って下さい。

 

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