リアップはAGAに効果がない?
リアップは国内でもっと売れている育毛剤です。
しかし、
AGAにリアップは効果がない?
というウワサもあるのです。
じつは私のところにも、
リアップはAGAの人には効果がないと聞きましたが本当でしょうか?
AGAの治療には何がいいでしょうか?
という質問がありました。
答えは、、、
目次
リアップはAGAに効果がない?
答えは、
半分正解、半分不正解です。
中途半端な答えで申し訳ありません。
正確に言えば、
リアップだけではAGAは治せません
というのが、いちばん適切な答えだと思います。
AGAの原因は男性ホルモン
これから理由を説明いたしますが、AGAの原因を思い出してください。
AGAの原因は男性ホルモンです。
男性ホルモンのテストステロンは、
5α-リダクターゼという酵素により活性はさらに高いジヒドロテストステロン(DHT)という男性ホルモンに変わります。
DHTは身体の様々な部位で男性ホルモン作用を現すのですが、頭髪の毛根部に作用すると発毛を抑制してしまうのです。
AGAをストップさせるには、5α-リダクターゼを抑えて、DHTの産生を止める必要があるのです。
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リアップはDHTの産生を抑制しないのは事実
リアップは大正製薬が1999年に販売を開始した育毛剤で、
現在はリアップシリーズとして3つの製品が販売されています。
国内での2013年度の売上げは、前年比11.5%増の156億円です。凄いですね!!
リアップの主成分は、ミノキシジルという化学物質です。
1960年代にアップジョン社(現在のファイザー)が創製し、高血圧の経口薬として開発されました。
その後、 高血圧の薬としては効果が弱く開発は中止されたのですが、副作用として発毛効果が見つかり、2%の外用薬として育毛剤に転用されたのです。
大正製薬は、アップジョン社から国内の販売権を取得し国内での1%溶液で承認申請を出したのですが、その後、海外では5%溶液が使われたことから、5%液のX5の販売に至っています。
なお、国外では経口剤も販売されていますが、国内では動物を用いた安全性試験で犬の死亡が確認され、許可が下りていません。
リアップの主たる作用は血管拡張作用
リアップの作用は血管拡張作用です。 頭皮の血管を拡張して血行を良くし、毛を生み出す毛母細胞に酸素や栄養分を充分に行き渡させることによって毛母細胞を活性化し、発毛を促進すると考えられています。
さらに最近では、毛乳頭細胞のアデノシン分泌を促進し、VEGFやKGFなどの細胞増殖因子の産生を促すのではないかということが推察されています。
しかし、残念ながら、リアップには5α-リダクターゼ抑制作用はありません。
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ガイドラインではリアップは推奨度A
日本皮膚科学会は、2010年に男性型脱毛症診察ガイドラインを出しています。
ガイドラインでは、育毛剤の推奨度を5段階で評価しています。
A : 行うよう強く勧められる
B : 行うよう勧められる
C1 : 行うことを考慮してもよいが、十分な根拠がない
C2 : 根拠がないので勧められない
D : 行わないよう勧められる
の5 段階です。
リアップについては、外用薬の[推奨度A]とし、
国内外において発毛効果に関して効果が有ったとする論文がある。
男性では5%ミノキシジルを第一選択薬として推奨する。
女性では1%ミノキシジルを第一選択薬として推奨する。女性では1%である理由は、女性では5%での臨床試験が実施されていないからである。
としています。
これにより、大正製薬のリアップの売上げが増加したといわれています。
リアップだけではAGAの進行は防げない
日本皮膚科学会では、リアップを推奨度Aとしていますが、同時に、
内服薬としてプロペシアも推奨度Aに指定しているのです。
日本皮膚科学会でも、男性型脱毛症の主たる原因は男性ホルモンであるとしています。
リアップが発毛を促進することは科学的根拠がある事実ですが、5α-リダクターゼ抑制作用のないことも事実なのです。
AGAの治療 : 有効だが副作用があるプロペシア + リアップ
AGAの予防 : 効果は穏やかが副作用がないプランテル + リアップ
最もおすすめは、
AGAの予防 : 効果は穏やかが副作用がないフィンジア + リアップ
などの組合せが最も有効だと思われます。
AGAでは5α-リダクターゼを抑制する必要があるのです
AGAの可能性が有る貴方が、リアップだけしか使っていないとしたら、
AGAを防ぐにはどうしたら良いかを考えなおす必要があります。
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