ルミガンとグラッシュビスタの違い

まつげを伸ばすために、ルミガンを使っている人が多いようです。

新たに昨年、グラッシュビスタという薬も出ましたが、

ルミガンとグラッシュビスタの違いは何?

まつげを伸ばしたいなら、

ルミガンとグラッシュビスタのどちらを使う方が良いのでしょう

まつげを伸ばすには、

  • ルミガン
  • グラッシュビスタ

が良いといわれますが、

名前も違うし、販売している製薬会社も違うようだし、、、

ルミガンとグラッシュビスタはどのように違うのでしょうか。

 

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ルミガンは緑内障治療薬

ルミガン(Lumigan)は、緑内障の治療薬です。

ルミガンは緑内障の医療用医薬品

アメリカのアラガンという製薬会社が開発した製品で、

国内においては2009年に千寿製薬が製造販売権を取得し、

武田薬品が販売しています。

ルミガンとグラッシュビスタは違いがあるのか?

緑内障症とは

眼球内には、房水といわれる水が循環していますが、

房水が溜まりすぎると眼内圧が上昇して視神経を圧迫し、

視野が狭くなったり視力が落ちたり、そして失明に至るのです。

日本における失明原因の第1位は緑内障で、40歳以上の日本人における緑内障の発症率は5.0%で、40歳以上の日本人は20人に1人が緑内障になっています。

ルミガンとグラッシュビスタの効果と有効性の違い

緑内障の治療では眼圧を下げる作用のある目薬を点眼して眼圧を下げ、視神経の障害を防ぐのですが、

その時に使われるのがルミガンなのです。

 

グラッシュビスタは睫毛(しょうもう)貧毛症の治療薬

グラッシュビスタは、睫毛貧毛症の治療薬です。

睫毛(しょうもう)とはまつげのことで、まつげが少ない症状の治療薬です。

グラッシュビスタは睫毛貧毛症の医療用医薬品

アメリカでは、アラガン社が2008年に発売しましたが、国内も2014年3月にアラガン社と塩野義製薬が発売しました。

 

緑内障治療薬のルミガンとまつげ治療薬クラッシュビスタの違い

まつげは、

  • 上まぶた : 長さ8~12㎜のまつげが100~150本
  • 下まぶた : 長ささ6~8㎜のまつげが50~70本

あるのだそうですが、

  • まつげが少ない
  • まつげが短い

というような悩みや、

  • 抜けやすい
  • 化粧品によるダメージがある
  • 年齢とともに減ってきた

と感じる人が多いのだそうです。

   詳しく見る ⇒ まつげクリニック.com

 

ルミガンもグラッシュビスタも医療用医薬品

ルミガンもグラッシュビスタも医療用医薬品です。

医薬品には、

  1. 医療用医薬品 : 高血圧の薬など、医者の処方箋が必要なもの
  2. 一般医薬品  : 風邪薬など薬局で購入出来るもの

に分けられますが、

ルミガンもグラッシュビスタも医療用医薬品で、

医者の診察を受けて処方箋がなければ手にすることはできません。

 

ルミガンもグラッシュビスタも内容は同じ

ルミガンとグラッシュビスタは、名前も、適応症も、販売会社もことなりますが、実は同じなのです。

ルミガンとグラッシュビスタの有効成分は同じ

ルミガンとグラッシュビスタの有効成分はいずれもビマトプロストという化学物質です。

 

  • ルミガン     : ビマトプロスト0.03%溶液
  • グラッシュビスタ : ビマトプロスト0.03%溶液

 

いずれも、ビマトプロストが0.03%の濃度の水溶液で、その他には添加物として塩酸、水酸化ナトリウム、リン酸水素ナトリウム水和物、クエン酸水和物、ベンザルコニウム塩化物、塩化ナトリウムなどが含まれていますが、添加物の量や種類は多少異なるようです。

ビマトプロスト(Bimatoprost)は下記の図に示したように、プロスタマイドF2α誘導体で、プロスタグランディンの1種です。

 

プロスタグランジン (prostaglandin) とは、

体内にある生理活性物で、血圧低下、血小板凝集、睡眠誘発、平滑筋や子宮筋の収縮、痛覚伝達作用など様々な作用を持っている物質です。

緑内障治療薬ルミガンとまつげ貧毛症治療薬グラッシュビスタの違い

 

 

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まつげが伸びるのはルミガンの副作用

ルミガンとグラッシュビスタは、緑内障と睫毛貧毛症と適応症が全く異なるのですが、どうして同じ成分なんでしょう。

 

それは、ルミガンの添付文書を見てみれば良く分かります

 

添付文書とはその薬の有効性や副作用などが書かれた資料で、

医者や薬剤師のために医薬品に添付されているのです。

私達患者は医者や薬剤師から口頭で説明を受けますから、直接目にする機会は余りありません。

  詳しく見る ⇒ ルミガン添付文書

 

ルミガンの添付文書に記載されている副作用の項目を見てみましょう。

副作用の発生頻度は、「承認時の臨床試験での総症例 323 例中 259 例(80.19%)に副作用が認められた」と記載されています。副作用が80.19%は凄い数字です。

どんな副作用があったのかといいますと、

  1. 睫毛の異常   149 例(46.13%)
  2. 結膜充血     147 例(45.51%)
  3. 眼瞼色素沈着   62 例(19.20%)
  4. 虹彩色素沈着   40 例(12.38%)
  5. 眼そう痒症     30 例(9.29%)

など、主な副作用として20種の副作用が記載されていますが、上位5つが上の副作用です。

 

一番多い副作用が、「睫毛の異常」ですが、睫毛貧毛症治療薬として使われるのは、

 ルミガンは、副作用として「まつげが伸ばす作用」があるからなのです

 

ルミガン(ビマトプロスト)は房水の流出量を増加させて眼内圧を低下させる薬ですが、
アメリカの臨床試験でルミガンを使用した患者で睫毛の直径、密度、長さの増加が認められ、

2008年に睫毛を濃く、長くする美容目的での適用が承認されたのです。

ルミガンの有効成分であるビマトプロストは、眼内圧を下げて緑内障を治す作用があるのですが、

ビマトプロストは、まつげの毛根部のプロスタミドαF2受容体を活性化してまつげの成長を促進するという副作用があったのです。

 

ルミガンをインターネットで入手するのは危険

ルミガンをインターネットで入手している女性も多いようです。

インターネットで入手できるルミガンは国内のルミガンではなく、海外のLumiganです。

国内で医療用医薬品を勝手に販売することは薬事法で禁止されていますが、
個人使用の目的で、海外から輸入することは違法ではありません。

インターネットの業者は、販売会社ではなく、あなたが医薬品を海外から輸入することの代行するという形式で、これも違法ではありませんから安心して良いのです。

インターネットによる海外からの医薬品の個人輸入は、最も多いのがバイアグラなど性機能に関する医薬品で、
育毛薬の個人輸入量は性機能に関する医薬品に次いで2番目に多いのです。

 詳しく見る ⇒ 個人輸入の実態調査:厚労省

 

問題は医薬品の品質

ルミガンの有効成分であるビマトプロストに関してのアラガン社の特許は切れており、多くのジェネリック品が出回っています。

  • ケアプロスト
  • ビマトアイドロップス
  • ガンフォート

などは、インドの製薬会社が製造しているルミガンのジェネリック品です。

 

しかし、

世界保健機構であるWHOは、ネット上で販売されている医薬品の60%は模造品だと報告しています。

 

  詳しく見る ⇒ 一般社団法人 偽造医薬品等情報センター

 

問題は副作用

医療用医薬品として規制されている理由は、副作用があるからです。

医療用医薬品は、医者が効果や副作用を観察しながら、2週間分ずつ処方するのが原則です。

ルミガンには、上に書きましたように添付文書に記載したような副作用があるのです。

 

アラガン社はアメリカの医師向けパンフレットに、まぶたが凹んでしまう「眼瞼溝深化」の副作用があると記載しており、この副作用については治療の方法はないそうです。

国内の添付文書にも、「くぼんだ眼 7例(2.17%)」との記載があり、これが相当するのでしょうか?

 

ルミガンとグラッシュビスタに副作用の違いを検証する

 

まぶたに色素が沈着してパンダのようになる「眼瞼色素沈着」、黒目が濃くなる「虹彩色素過剰」、「眼瞼溝深化」など、眼瞼に起きる副作用が深刻のようです。

ルミガンのその他の副作用

その他にも気になる副作用の記載があります。

  • 妊娠中の投与に関する安全性は確立していない
  • 授乳中の婦人にやむを得ず投与する場合には授乳を中止させること

人では確認されていないとのことですが、動物を用いた試験で流産や早産があり、乳汁中への薬の移行が確認されているようです。

 

医療用医薬品は医師の指示に従って使うものです。

それは、

  • 医療用医薬品には副作用の可能性がある
  • 医療用医薬品は医者の監視下で使用する必要がある

からなのです。

 

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ルミガンを使いたいならグラッシュビスタを

ルミガンを使いたいのであれば、同じ成分のグラッシュビスタを使って下さい。

ルミガンと同じ有効成分を含むグラッシュビスタが、2014年3月に、
睫毛(しょうもう)貧毛症治療薬として2014年3月に厚労省に承認されました。

 

グラッシュビスタには、ルミガンと同じビマトプロスト0.03%溶液です。

グラッシュビスタはルミガンとは違いまゆげ育毛剤です

ルミガンのように眼球に滴下するのではなく、片眼ごとに、1滴を専用のアプリケータに滴下し、1日1回、就寝前に上眼瞼辺縁部の睫毛基部に塗布するのです。

睫毛(しょうもう)貧毛症は病気ではないことから保険が適用されず自由診療ですから、各医療機関によって価格が多少異なるようですが、目安として70日分で1~2万円程度のようです。

グラッシュビスタを使いたいなら医療機関の受診を受けてください。

あなたの近くの医療機関は?

     ⇒ あなたの近くの医療機関を探す

 

医薬品ではないまつげ育毛剤

医者の受診を受けずにまつげを伸ばしたいのであれば、医薬品ではないまつげ育毛剤もあります。

 

今一番注目されているまつげ育毛剤は、

アイラッシュワン( EYELASH ONE)です。

 

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アイラッシュワンは、まつ育成分「ヒト幹細胞エキス」をはじめとする5つの成分を組み合わせて配合した、まつげ美容液としては初めての製品なのです。

 

 

まつげ育毛剤は女性だけでなく男性でも多くの方が使用し、隠れた人気です。

どれを選ぶかは最終的にはあなたの判断ですが、

 

インターネットで入手してルミガンを使うことは違法ではありませんがお薦めできません。

ルミガンを使いたいなら医者の診察を受けてグラッシュビスタを使ってください。

医療用医薬品を自己判断で使用するのは非常に危険なのです。

 

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