プロペシアやリアップの個人輸入代行や通販での購入は要注意

日本毛髪科学協会の認定講師で毛髪診断士の けんぞう です。

今日もご覧になっていただきありありがとうございます。

今日も科学的根拠に基づいた育毛関連の情報をお届けしたいと思います。

 

はじめに

新聞に衝撃的な見出しが、、、

厚労省がネット販売を強制捜査

というのです。

10月15日の読売新聞に、

『厚生労働省がインターネット上で偽造医薬品などを販売している悪質サイトを強制閉鎖させた』

というニュースが掲載されました。 

最近は、

  • 育毛剤
  • ED治療薬

をネットの個人輸入で購入しているヒトが非常に多いのですが、

あなたは大丈夫ですか?

 

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育毛剤は通販や個人輸入代行で買う人が多い

 

読売新聞によると、今年4~9月に、インターネット上で偽造医薬品などを販売している74サイトを強制的に閉鎖させたのだそうです。

 

今までは、このような未承認の薬や偽薬など、海外の業者へ委託し取引をしていたネット販売の業者に対しては、

閉鎖要請に留まっていましたが、

偽造薬の中には服用すると生命に関わるものもあることから、

強制閉鎖させ、

今後も監視体制の一層強化を図る方向へ動き出したとのことです。

 

悪質業者の取り締まりと新たな業者の台頭はイタチごっこで、

こうしたネット販売の悪質業者を完全にゼロにするのは難しいため、自分の身は自分で守るよりしかたがありません。

 

ヘアケア市場には、無数といっても良いほどの育毛剤があります。

それだけ薄毛に悩んでいるヒトが多いということなのですが、育毛剤は『ネットや個人輸入代行で買う』ヒトが圧倒的に多いのです。

 

その理由は、

  1. 薬局で買うのは抵抗がある
  2. 薬局では効能や効果が分からない
  3. ネットでしか売っていないものも多い
  4. クリニックへ行くことに抵抗がある
  5. ネットで少しでも安く買いたい

などのようです。

 

確かに、薬局で外箱の裏側に小さな字で書かれている効能効果をみても本当に効果があるかどうかを判定するのは困難ですよね。

そして、若い方であればレジに「育毛剤」を出すのは恥ずかしい、などの抵抗感もあります。

 

さらに、流通の関係でネットでしか販売していない育毛剤もあったり、商品数が多いことから薬局に置いていない育毛剤もあります。

また、育毛剤は長く使わなければならないことや、高価であることから、少しでも安く買いたいという理由もあります。

しかし、厚労省が摘発をするくらいですから、危ないサイトも多いのです。

 

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通販で買うときのコツ

ネットでは薬局では購入できない育毛剤も数多く販売されていることから、

ネット通販で育毛剤を購入する人の方が多のですが、ネットで購入するときにはいくつかの注意点があります。

 

公式サイトと他の販売サイトの違い

同じ育毛剤でも、たくさんの販売サイトがあります。

どの販売サイトで購入するかを決めるときには、貴方は何を第一に考えますか?

価格でしょうか?

 

単に価格の安さで決めてはいけません

  • 送料
  • 途中解約
  • 返品保障

などを充分に検討して下さい。

 

本体価格が安くても送料が付加されるときがあります。

育毛剤は長く使うものですから、定期購入が安いのですが、解約ができるか、手続きが簡単か、、などを注意して下さい。

ネット通販では薬局のようにテスターがありませんから、臭いやベタツキなど、使ってみなければ分からないものです。

その時に、全額返金保障があるのかは購入前にチェックすべき項目です。貴方の肌に合わなかった場合、無駄な買い物を避ける事が出来ます。

 

口コミに注意

多くの販売サイトがありますが、

インターネットのほうがゆっくりと商品を選べますし、色々な商品の口コミ、評価などを見比べることができますから、納得して商品を選ぶことができます。

 

しかし、

口コミは必ずしも公平な立場で書かれたものばかりではありません。

宣伝のために、ヤラセで書いたり、競合品を中傷するような書き込みもあります。

育毛剤の効果は個人個人で異なりますから、実際に使ってみなければ分からないとい思った方が良いでしょう。

 

根拠に基づいた育毛効果であるか

発毛のメカニズムは完全に解明されたとはいいがたい状況です。

ですから、種々の効果を謳っている育毛剤があります。

 

医薬品であれば、「有効性の科学的根拠」を求められるのですが、

医薬部外品は厚労省が認可したものですが、必ずしもそこまでは完全ではありません。

 

特に化粧品については効能を謳ってはいけないことになっていますから、医薬部外品を選んだ方が賢明でしょう。

発毛は1ヵ月や2ヵ月で効果が有るものではないことを知って下さい、また、個人差も大きいものです。

 

数十日でフサフサ、97%が発毛を実感、、というようなキャッチコピーは嘘だと思った方が良いでしょう。

 

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輸入代行やネットでの購入は自己責任で

 医療用医薬品である『プロペシア』や、一般用医薬品である『リアップ』についてはジェネリック品として海外からの輸入代行による購入が盛んで、

また、一般医薬品のリアップについてもネット販売が解禁されました。

 

輸入代行による海外からの購入

輸入代行による、個人輸入医薬品とは、個人が自己使用を目的として個人輸入する海外の医薬品のことを指し、

自己使用を目的として個人輸入することは法律で認められています。

本来は自分で手続きをして輸入するのですが手続きを代行してくれるサイトがたくさん有ります。

 

気を付けることは、貴方が注文した医薬品は直接、海外医薬品メーカーから届くことが前提で、代行会社がまとめて仕入れて貴方に送るようなシステムは違法行為です。

また、注文する際には、検索窓に貴方が直接、医薬品名を入力しなければならないようなシステムになっているはずですので、それ以外であれば要注意です。

 

一般用医薬品のネット販売

一般用医薬品とは、医師による処方箋なしに購入できる医薬品のことで、市販薬、家庭用医薬品、大衆薬、あるいはOTC医薬品といわれるものです。

一般用医薬品は、副作用等の危険性(リスク)の程度に応じて、

特にリスクの高い第1類医薬品からリスクが比較的低い第3類医薬品に分類されていますが、

発毛剤のミノキシジル(商品名:リアップ)は第1類医薬品に該当します。

第1類医薬品については、薬局で薬剤師の説明後に購入する決まりでしたが、

2014年6月12日から第1類医薬品と第2類医薬品のネット販売が正式に解禁されました。

 

購入後の服用は全て自己責任

一般医薬品第1類のリアップは薬剤師が服薬指導や副作用情報を告げることになっています。

医療用医薬品については医師が診断後に処方箋を出して服用することになります。

これらの医薬品を服用して副作用など何らかの障害があったときには医療保障を受けることができますが、

ネット販売や個人輸入により服用した場合の障害については全て自己責任になりますので、十分理解した上で服用することが求められます。

 

個人輸入代行の実際

医療用医薬品であるプロペシア、一般用医薬品のリアップの実際の個人輸入代行での価格や商品について調べてみました。

 

プロペシアの輸入代行品

  • プロペシア   1mg 1箱28錠   ¥7893 
  • フィンペシア  1mg 1箱100錠  ¥2565   
  • エフペシア   1mg 1箱100錠  ¥2669   
  • フィナロ    1mg 1箱100錠  ¥2669   
  • フィナバルド   1mg 1箱100錠  ¥1158   

上記は、ネットで調べたプロペシアの代行輸入による商品名と価格です。

 

国内の正規品はASD社(旧:万有製薬)のプロペシアで、

1日1mgを服用し、薬価は1錠250円ですから、1ヵ月(30日)では7,500円になりますが、健康保険がきかず自由診療になります。

このほかに、初診料/再診料、診察料がかかりますので、国内で正規に手に入れる場合には1ヵ月で10,000円程度になります。

 

メルク社の正規品のプロペシアは個人輸入でもそんなに安くないようです。

フィンペシア

フィンペシアはプロペシアのジェネリック医薬品と言われていますが実際はプロペシアの正式なジェネリック品ではありません。
プロペシアの特許はアメリカのメルク社が保有し、特許が切れるのは2019年です。

 

フィンペシアはプロペシアのジャネリック

フィンペシアはインドのシプラ社が製造販売しています。

インドは医薬品の特許条約に加盟していないため、特許が切れていない医薬品でも製造することができるのです。

フィンペシアはプロペシアと同じ成分とのことですが、その保障はありません。

 

エフペシア

インドのジェネリックメーカーであるシプラ社のプロペシアで、フィンペシアの錠剤のコーティングにつかわれていた「キリンイエロー」を使用していません。

キリンイエローは、日本では、化粧品などの添加は認められていますが食品に添加することは禁止されおり、

さらに、発がん性があるとの噂もあることから、最近はフィンペシアよりもエフペシアの方が売れているようです。

 

フィナロ

インドのインタス社のプロペシアのジェネリックです。

フィナバルド

インドのイーストウエストファルマ社のジャネリックです。

 

リアップの輸入代行品

リアップは大正製薬の育毛剤で、有効成分はミノキシジルという化学物質です。

リアップは日本の商品名で、海外ではロゲインの商品名で販売されています。

 

国内のリアップの濃度は、リアップx5は5%溶液ですが、20歳未満の男性や女性、妊婦などの使用は禁止です。

なお、国内での女性用リアップは、リアップレジャンヌで1%溶液です。

 

  • ロゲイン   5% 60ml 2本     ¥5172    
  • ツゲイン   5% 60ml 1本    ¥3780 
  • カークランド 5% 60ml 2本   ¥3072  
  • カークランド 5%フォームタイプ 2本 ¥4034 

 

ロゲイン

国内のリアップx5(60ml)の価格は7500円程度ですからロゲインの方が安いですね。

ただ、ロゲインよりもリアップの溶剤の方が頭皮に優しく、頭皮のかゆみや発赤はリアップの方が少ないといわれています。

個人使用目的なので、1ヵ月に2本しか輸入することができません。

 

ツゲイン

インドのジェネリックメーカーであるシプラ社のジェネリック品です。

 

カークランド

米国に拠点をもつカークランド社のミノキシジル系育毛剤です。

 

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ネット販売での購入リスクは自己責任

たかが育毛剤と侮ってはいけません。

プロペシアはもともと、前立腺肥大症や前立腺癌の治療薬として開発されていた薬です。

男性ホルモンに影響を及ぼすことから、20歳未満の男性や女性は服用禁止で、妊婦は手も触れるなとの注意書きがあります。

 

肝機能や性機能に関する重大な副作用の恐れがあることは添付文書に記載されています。

それらの発生率は1~5%で、100人の服用者で5人に副作用がみられています。

 

国内のプロペシアの服用者は50万人で、個人輸入の服用者はその3倍はいると見られています。

50万人+150万人の5%は10万人です! 毎年、10万人に性機能に関する副作用が出ているのです。

 

プロペシアの副作用については当サイトでも詳しく書いていますからご覧下さい。

 

リアップはもともと高血圧の薬ですした。

リアップには血圧低下作用が有り、副作用も懸念されているのです。

20歳未満の男性や、女性は服用禁止の薬なのです。

 

個人輸入代行による服用はあくまでも自己責任で服用してください

 

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