自毛移植は費用よりも術後が心配

国際育毛学会は自毛移植を望んでいる人に対し、

『技術や資格を有する医師の施術』

を受けるように警鐘を鳴らした。

植毛をするなら、信頼できる医療機関を選んでください。

 

国際毛髪学会が自毛移植に警告

国際育毛学会(ISHRS: International Society of Hair Restoration Surgery)は、

植毛と増毛治療に携わる60ヵ国の毛髪専門医で構成されてい科学的学術・非営利医療団体ですが、

育毛手術を望む脱毛症患者に、適切は技術や有資格を有する医師のもとで施術を受けるように警告を出したのです。 

 

国際毛髪学会 (ISHRS) は無免許の技術者による育毛手術の施術により、患者にリスクが高まることを懸念しています。 適切な訓練を受けた有資格の医師が行うべき育毛手術を無免許の技術者が行うことは、 患者に次のようなリスクを負わせることになります。

(1)    誤診 
(2)   毛髪疾患と関連する全身性疾患の診断における誤診や見逃し
(3)   不必要で間違った手術やアドバイスにより患者の安全と術後不良の危険性 
さらに、無資格の技術者に起因する医療過誤には保険が適用されないリスクの可能性がある。

 

植毛手術は、誰がやっても同じと思われがちですが、

  • 良い植毛医による施術なら天国
  • 悪い植毛医なら地獄の苦しみ

とまでいわれている難しい施術なのです。

 

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植毛施術は、薄毛治療における最終手段として、植毛を考えられることは間違った選択ではありません。

 

日本皮膚科学会の、『男性型脱毛症診療ガイドライン』でも、最終的には「植毛/かつら」を奨励しているのです。

 

植毛は、別に悪いことではなく、薄くなった頭髪を蘇らせてくれますので、

  • 植毛できる頭髪が残っている
  • 経済的余裕がある

ということであれば、理想的薄毛の再生方法なのかも知れません。

 

しかし、しかし国際毛髪学会では、自毛植毛先進国である英国や米国を除いた国々に対して、注意勧告を発表したのです。

植毛を考えておられる方は是非とも注意深くこの勧告を読まれることをお薦めします。

 

国際毛髪学会が自毛移植へ警告

 

国際育毛学会では、植毛手術を受ける前に、下記の項目を充分確認するように述べています。

 

自毛移植に際して確認すべき項目

  1. 脱毛の診断を下し、その治療を勧めるのは誰か
  2. 植毛施術者の脱毛治療のスキル(教育、訓練、免許、経験)
  3. 植毛施術に関与する者とその者達の植毛手術のスキルと役割
  4. 認定資格を有さない者が施術(切開や採取、移植)を行うことがあるか
  5.  4に該当するときは、その者は法的に許可されているのか
  6. 手術に関わる全ての人が医療過誤保険に加入しているか

ということを挙げています。

 

やや難しい表現をしていますが、当然のことです。

 自毛移植手術は癌や心臓移植と同じように医療行為なのです

しかし、自毛移植手術において、

  • 医師以外の者の施術への関与
  • 法的に資格がない者の施術への関与

があると指摘しているのです。

 

この勧告は、植毛先進国である英国と米国以外の国としていますので、当然、日本も含まれているのです。

植毛手術は、癌や心臓移植などとは全く異なり、生命に及ぼす危険がないと思われていることから、非常に安易に考えられているのですが、れっきとした医療行為だということがおろそかにされているのです。

 

 傷が残らない手術はない

さらに、国際毛髪学会は、『傷跡が残らない手術』、という過大広告にも懸念を示しています。

最新の自毛植毛手術においても、最新の植毛機器をもちいても、頭皮を損傷して毛根を取り出すのですから、大小があるにしても傷跡は必ず残るとしています。 

 

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自毛移植による植毛施術とは

 

自毛植毛手術とは、自分の後頭部の毛が生えている部分から毛髪を採取して、脱毛した部位に移植する手術です。

脱毛が進行している部分の周辺部(側頭部と後頭部)の毛髪は、ドナー・ドミナント(移植可能な)の毛髪で、大部分の男性において脱毛することなく生涯にわたって生えている毛髪です。

この毛髪を採取して脱毛した部位に移植しても、その毛髪の生育や発毛能力に変化はないことから、ドナー・ドミナンとの毛髪を移植すれば、脱毛した部位に自毛を再生することが可能なのです。

自毛移植の草分けは、日本の奥田博士で、まつ毛と眉毛を再生させる方法として毛髪移植という方法を世界で初めて開発したのです。残念ながら、第二次世界大戦の勃発により奥田医師の開発した植毛技術が約20年間、世界に伝わることがなかったのですが、1959年になって、ノーマン・ オレントライヒ博士により、植毛外科手術という分野を創生しました。

 自毛移植手術は他人の毛髪を移植する他毛移植手術や人工毛移植手術とは異なり、拒絶反応が起きないことから、免疫反応によって脱落することもないのです。

 

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自毛移植の実際例 

自毛移植をおこなっているクリニックは非常にたくさんありますが、アイランドタワークリニック、ルネッサンスクリニック、紀尾井町クリニックなどが有名です

アイランドタワークリニックでは、自毛植毛は、「毛を植える」と言うより「毛根を移植する」という考え方の方が実際例にあっているといっています。

毛髪は一つの毛穴からは1本が生えていると思われがちですが、実際には2~3本程度の髪の毛が生えているのが普通だそうですが、

自毛移植では、毛包全体を移植するため、1本ずつ切り離すのではなく2~3本程度の毛の束ごと移植するのだそうです。

 

男性型脱毛症は男性ホルモンの影響を受けて脱毛するのですが、後頭部や側頭部の毛髪は男性ホルモンの影響を受けない性質であることから、

移植した毛はほとんど生涯、生え続けるのだそうです。

 

アイランドタワークリニックの「i-direct法」による自毛移植

従来法における自毛移植においては、ドナー・ドミナントな側頭部や後頭部の毛髪を、

皮膚を幅1~2cm・長さ10~30cmの短冊状に切り出し、

移植部位には特殊なメスで切り傷を付けて毛穴を作成してピンセットで移植毛を挟んで挿入、

というのが従来の自毛植毛術のため、採取部位や移植部位には切除線などが瘢痕として残ることが多かったのだそうです。

 

従来法による自毛移植

アイランドタワークリニックにおけるi-direct法では

、特殊な機械によって毛穴単位で1個ずつ採取、毛穴は0.65mmの電動パンチで開けたホールに、

移植毛を空気圧を利用して挿入という術式によるため、手術の瘢痕は全く残らないのだそうです。

 

i-direct法i-direct法2

 

 

 

 

 

i-direct法と従来法の比較

1回で移植できる最大本数

  (従来法)約3,000本 →  約8,000本以上(i-direct)

追加手術の上限回数

  (従来)1~2回まで  →   5~6回(i-direct)

生着率
  (従来)80〜95%   →   95%以上(i-direct)

術後の回復

  (従来)抜糸が必要で、傷が残る → 回復が早く、傷あとも目立ちにくい(i-direct)

 

 

費用と実際の治療例

やはり気になるのは費用。

自毛移植手術はかなり高いとの噂ですが、費用はどれくらいかかるのでしょうか。

 

こめかみ部分の生え際が後退したM字ハゲの場合の費用

自毛移植費用1

 

頭頂部まで脱毛している場合の費用

自毛移植費用2

 

一概に、「〇〇万円」というように断定できないのは良く分かるのですが、「~」というのが気になるところですね。

そして、一番気になる、実際例です。

これは、アイランドタワークリニックで実際に自毛移植した、元競輪選手の中野浩一さんですね。中野さんは、このあとも再度、自毛移植をしていますが、この時は1400株ですから230万円位なのでしょうか、、。

 

              詳しく見る >>>  自毛植毛した芸能人の費用は?

自毛移植の実際例

 

これで高いか安いか、、、

数百万払って自毛移植をするかしないか、、

それぞれの価値観ですから、一概には言うことができません。

しかし、

自毛移植は料金よりも、経験の多い専門医にやって貰うことだ大事です。

国内の植毛の63%はアイランドタワークリニックで行われているということは一つの目安でしょう。

 

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