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金属アレルギーは髪の毛にも症状が出る

日本毛髪科学協会の認定講師で毛髪診断士の けんぞう です。

今日もご覧になっていただきありありがとうございます。

 

先日の世界仰天ニュースのテーマは金属アレルギー。

金属アレルギーでハゲる!いうのです。

それも写真のように髪の毛が広範囲に亘って抜けてしまうのです。

 

 

そして、その原因が、数十年前の虫歯治療によるものだったというのです。

金属アレルギーは怖いですね、、。

  1. ピアスをすると耳が赤くなる
  2. ブタジャーなどの金属があたるところが痒い

こんな女性は少なくありませんが、これも金属アレルギーなのです。

  • 原因が思い当たらないのに、突然、禿げてきた
  • 髪の毛が広範囲に亘って薄くなってきた

というようなら、脱毛の原因は金属アレルギーかもしれません。

 

 

金属アレルギーでハゲる!

先日の世界仰天ニュースの金属アレルギーの放送は衝撃的でした。

⇒ 金属アレルギーでハゲる|世界仰天ニュース

 

金属アレルギーという言葉はほとんどの方が一度は聞かれたことがあるでしょうが、ハゲの原因が金属アレルギーだったとは、、、

そして、原因となった金属は30年前に小学生の頃に虫歯治療で詰めた金属だったとは、、、

 

世界仰天ニュースのビデオを見る ⇒ コチラ

 

金属アレルギーとは

そもそも「金属アレルギー」とは何でしょう?

女性の方はネックレスやピアスをしますのでご存じの方も多いと思いますが、男性では縁が遠いことから知らない方も多いと思います。

金属アレルギーは疾患名では、「接触皮膚炎」というカテゴリーの疾患で、『接触皮膚炎学会』という学術集団まであるのです。

   ⇒ 接触皮膚炎学会

 

「接触皮膚炎」というのは、

一次刺激性接触皮膚炎
原因物質の接触によって皮膚の炎症を誘発する。原因物質の毒性の強さによって、症状の強さが決まる。アレルギーは無関係なので、誰でも起こりえ皮膚炎。

この一次刺激性接触皮膚炎というのは、金属が接触している皮膚などで見られる皮膚炎ですね。

アレルギー性接触皮膚炎
原因物質に触れると、皮膚の炎症細胞が感作される。次に、またその原因物質に接触することによって、皮膚の炎症細胞が活発に働き湿疹を誘発する。原因物質の毒性の強さと症状の強さは相関しない。

 

アレルギー性接触皮膚炎というのは全身性で見られる皮膚炎です。

世界仰天ニュースの女性のように、虫歯治療の金属が溶け出して髪の毛が抜ける、、というような全身性の症状が見られるのです。

金属アレルギーはどうして起こるのか

ということで、金属アレルギーは、金属に接触することで炎症が起きるのですが、あの硬い金属がどうして皮膚の炎症細胞を刺激することになるのでしょうか、、、

  1. 金属製のものを身につける
  2. 汗で金属が少しずつ溶け出す
  3. 溶けた金属がイオン化して体内に取り込まれる
  4. 金属イオンが蛋白と結合してアレルゲンになる
  5. 体内でアレルゲンに対する抗体が作られる
  6. 抗体が過剰な免疫反応を起こす

というプロセスで金属アレルギーが起こるのです。

 

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金属アレルギーの症状

世界仰天ニュースでの、頭髪が完全に抜けてしまった女性では、

  1. 虫歯治療で虫歯にニッケルを埋め込んだ
  2. 「ニッケル」が唾液によって溶け出しイオン化した
  3. ニッケルイオンがケラチンと結合してアレルゲンになった
  4. アレルゲンが毛母細胞を攻撃した

ということのようです。

⇒ 金属アレルギーの症状は脱毛

 

金属アレルギーで見られる症状は脱毛の他にどんなものが有るのでしょうか、、

 

金属アレルギーの症状

金属アレルギーには、

  1. 一次刺激性接触皮膚炎
  2. アレルギー性接触皮膚炎

とがありましたね。

 

一次刺激接触性皮膚炎

一次刺激接触性皮膚炎では、ネックレスやピアス、時計などによる皮膚のかぶれによる接触性皮膚炎で、金属が接触した部分で、汗の塩分などにより金属がイオン化し、金属をつけていた場所の皮膚が赤くかぶれたり腫れたりする症状がみられます。

 

アレルギー性接触性皮膚炎

アレルギー性接触性皮膚炎は、イオン化した金属が体内に取り込まれて蛋白質と結合してアレルゲンとなり、金属とは離れた場所でじわじわと症状がでてきます。

歯科用金属はこの症状を招く危険性が高いと指摘されています。症状は皮膚のかぶれや腫れだけでなく、世界仰天ニュースの女性のように髪の毛が抜けるなど思いもかけない様々な症状が見られるそうです。

 

金属アレルギーの自己チェック

金属アレルギーのチェックは、皮膚科におけるパッチテストを受けるのがもっとも確実ですが、自分でも簡単に調べることができます。

  • ピアスの穴の周りが赤くなったり痒みを感じる
  • ネックレスなどのアクセサリーが当たる皮膚の部分が赤くなったり痒みを感じる
  • 金属のボタンや下着(ブラジャー)の金属が当たる部分の皮膚が赤くなったり痒みを感じる
  • 歯医者で虫歯の詰め物をしてから体がダルイなど調子が良くないと感じる
  • 虫歯で金属を詰めた歯の歯茎が腫れたり白くなっている
  • 口内炎になりやすく、なかなか治らない
  • 手のひらや足の裏に良く水ぶくれができる

このような思い当たる項目があったら皮膚科で金属アレルギーのパッチテストを受けたら良いでしょう。

 

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金属アレルギーを起こす金属

どんな金属が金属アレルギーを起こしやすいのか、、、

世界的に見ると、ニッケルによるアレルギーがもっとも多いらしいですが、ニッケルの他に様々な金属が原因になります。

 

一般的に、金属アレルギーが起こるには汗や唾液などの体液で金属が溶けてイオン化する必要がありますから、溶けやすい金属ほど金属アレルギーを起こしやすく、

  • 水銀
  • ニッケル
  • コバルト
  • スズ
  • パラジウム

などが金属アレルギーを起こし安いといわれています。

メガネ、ヘアピン、お金、など私たちの身近にあるものにはニッケルやコバルトが多く使われていますし、入れ歯にはコバルトが使用されていたりします。

 

ニッケルアレルギー

世界的にも、金属アレルギーの方で一番多いと金属アレルギです。
ニッケルは、コイン、食器、メガネフレーム、アクセサリー、下着の金具、など身近で非常に沢山使われています。また、化粧品、お茶類、海藻類、豆・ナッツ類、チョコレートにもニッケルが含まれ、ニッケルアレルギーがひどくなるとこれらの食品にも反応してしまうそうです。
アクセサリーは表面がメッキされていてもニッケルを含む金属で作られていることが多く、傷が付いたり、メッキが剥がれたりすることによりニッケルが溶け出してアレルギーになることが多いそうです。

 

コバルトアレルギー

コバルトはビタミンB12の主要成分でもあり、私達の体に必要なミネラルでのひとつでもありますが、ニッケルにアレルギーのあるヒトの半数以上の人はコバルトにもアレルギーがあるそうです。コバルトはニッケル同様に私たちの身近で非常に多く使われており、磁石や入れ歯にも使われていますし、食品にも含まれています。

 

クロムアレルギー

クロムは皮をなめす工程で使われていますので、なめし皮を使用した腕時計や、手袋、靴などアレルギー反応が出ることがあるそうです。
ステンレスは鉄とクロムやニッケルの合金ですが、サージカル・ステンレスは鉄、クロム、ニッケルの混合比を調節して金属アレルギーをでにくくしたものです。

 

金アレルギー

金は金属アレルギーが起きにくい金属なのですが、最近は金ピアスを使う人が多く、ピアスでは耳に穴をあけることから体液で溶けやすく、金アレルギーになる人も多いそうです。
24Kは金の純度99.9%ですが、18Kは金の含有量が18/24(75%)、14Kは14/24(58%)が他は他の金属が混ぜられています。また、ピンクゴールド、イエローゴールド、ホワイトゴールドなども他の金属を混ぜ合わせて色を付けてた合金で、ホワイトゴールドはニッケルなどが入っていますから金だといっても要注意です。

 

銀アレルギー

銀も金と同様にアレルギーの起きにくい金属で、銀アレルギーの多くは混ぜられている金属によって起こる金属アレルギーだといわれています。
しかし、銀は柔らかいために加工に不向きで、銀製品のほとんどは他の金属を混ぜたものです。市販されている銀製品はSV925のものが多く、これを純銀と呼んでいることもありますが、純銀はSV1000(純度99.8%)が本当の純銀で、SV925は銀含有量が92.5%で他の金属が7.5%混ぜられているということです。

 

金属アレルギーを防ぐには

金属アレルギーは発症すると一生治らないと言われて、そして、 「いつ」、「どこで」発症するかわからないのです。

金属アレルギーは、ピアスやネックレスが付着する皮膚の部分が痒みを伴ったり赤く腫れたりする症状だけではありません。

金属が溶け出して体内に取り込まれ、蛋白質と結合してアレルゲンとなってジワジワと発症する場合も多く、多くの場合、5年以上の長い年月をかけて、湿疹など様々な症状を現す場合も多いのです。

そのため、自覚症状も全くないのに金属アレルギーのパッチテストで「陽性」と判定される場合も多いそうですが、パッチテストでは高い濃度の金属イオン水溶液を使うので陽性と出ても、体内の金属濃度はまだ発症に必要な濃度に達していないことが原因なのです。

金属アレルギーでは金属が溶け出して皮膚に吸収される必要があることから、

  • 汗のかきやすい人
  • 角質層の薄い人

がなりやすいそうです。

また、発症するメカニズムは様々ですから、

  • 触れたときにすぐ反応する人
  • 何年も経ってから発症する人

など様々です。

 

金属アレルギーを防ぐには、

  1. 体内に金属を入れないようにすること(歯科治療では金属を使わない
  2. 長時間着用する金属製品の素材を選びアレルギーを起こしやすい金属は避ける
  3. 夏場やスポーツ時はできるだけ金属製品を身につけない
  4. ピアスはピアスホールが完成して乾燥してから装着する

ようなことが大事です。

 

自己チェックで思い当たれば皮膚科でパッチテストを受けてください

 

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